青に溶ける

KaoLi

青に溶ける

――ほら、見て。この空一面に広がる宝石を。


この星空が美しいと感じたのは、この1回だけだった。

それでも僕はいいと思った。

だって君がそう言うから。

君の言っていることがすべて正しいのだから。

だからこそ君がいなくなった時、星空を美しくないと感じたのだ。


彼女が、この星空に絶望するまで。

そして、この世を去るまで。

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