勇者パーティーから追放された俺が美少女姉妹のパーティーを助けたら誰一人俺から離れない件

オニギリ

第1話 追放されました…


〜8年前〜


「父様、母様、また戦いに行くんですか?」


「アルダンじゃないの!!」


「おぉアルダンか!!そうだこれから魔王軍を倒しにな…だが今回の敵はちょっと強くてな無事に帰って来れるかわからない、だからもし帰って来れなかった時の為にアルダン、一つ約束してもいいか」


「約束ですか??」


「あぁ…俺達が帰ってこなかったら6年後にレグルスと言うパーティーかできる、そこに入ってロイという少年を国家戦士にしてくれ、」


「え…6年後…ですが?」


「俺達が帰ってこなかったらアルダン…約束を守ってくれ…それじゃあな」


「元気でね…アルダン…」


「ちょっと待ってください!!」


―両親との会話はこれが最後だった


結局、両親が家に帰ってくることはなかった



そして俺は両親との約束を守るためレグルスと言うパーティーに入ったのだが…








…とあるパーティーの拠点…








「アルダン、お前のような無能、このパーティーには要らない 出ていけ」






あまりも突然だったのでコイツが何を言っているのか理解できなかった。


どうやら、このパーティーリーダーで国家認定戦士の、ロイから俺は追放を受けたらしい。








国家認定戦士とは、冒険で、ある程度の功績を残し国王に直々に認められた戦士である。まぁ俺のおかげで国家戦士になれたんだけどね。


そんな国家認定の戦士、ロイのパーティー(レグルス)俺はいる。


「ロイ、何故、俺を追放しようとしているんだ」




「決まってるだろ アルダン、ハッキリ言ってお前みたいな剣士なのに、支援魔法しか使えない雑魚、いらないんだよ、こんな雑魚うちに入れてるくらいならイアに剣士やってもらったほうががいい、だからもう、出ていけ」


あざ笑うような顔をしながら俺に語る。


―イアに剣士をやらせるのか…


確かに彼女は何でもこなすとても優秀な冒険者で、しかもスラっと伸びたキレイな足、整った顔に金髪のきれいな髪

どうせ女も好きなロイの事だ、イアが戦っている所が見たいだけだろう。このクズが…



「まぁ一応、理由を教えてくれ…なぜいきなり俺を追放しようとしているんだ…」



「追放される理由くらい、自分で考えろよ、いいか よく聞け、お前はこの二年間でモンスターを倒したことあるか?ないよな? だからお前と俺らのレベルが離れすぎた、そんな奴がパーティーにいたら足手まといだ 」



突然後ろから声がした


この言葉を発したのは、回復魔術師をやっている【ダビス・タップ】だった


「そうよ こんな使えないウジ虫とっとと追放するべきだわ パーティーの士気しきが下がるわ」


魔法使いの【ツイン・レイア】も、矢のような勢いで言い放った。


実際俺は、このパーティーにいた二年間でいちどもモンスターを倒せなかった


いいや…倒さなっかったと言うべきか…



俺は、ロイとの約束で、モンスターのトドメだけは、ロイにさせていた。


約束とは、俺がパーティーに入る条件としてロイに言われたこと、


それは、


―俺がアーロン国の次の英雄になるために協力しろ、いいか? 絶対に、モンスターを倒すな、ダメージだけ入れろ、これが守れないならこのパーティーには入れない。 あとパーティーの女には手を出すな、出したら殺すぞ


英雄…この国でははるか昔にあった言い伝え。

魔王軍がアーロン国に攻めてきた際にに突如、現れた伝説の勇者達が魔王を倒すために5人の仲間と協力し、一緒に魔王軍から国を守りこの村の英雄になったと言う、言い伝えだ


その勇者、5人それぞれが(火、水、土、風、雷)の5つある属性を一つずつ操る事ができる集団であったらしく他にも数々の伝説を作り、国の中ではその5人は五大神と言われて有名になったんだと。この話は戦死した父と母に教えてもらった話だ。


まぁとにかく英雄になりたいとか言う奴が、そんなこと言ってたらダメだと思うが……どうせロイのことだ表向きは英雄になりたいとか言ってるけど地位と名誉を楽に獲得し、女とヒャッホーとか考えてんだろうな、クズが



ロイがその契約を忘れたのかは知らない、もしかしたら覚えていながらも俺を追放しようとしているのかもしれないが…あのクズのことだし



―ダビス···レイア···お前らまで


正直この二人が俺を追放させようとしてくるのは意外だった…俺がコイツらの能力をスキル上げているのを、この事を気づいていなかったのか…

まぁ気づいていれば、追放なんてしないだろうな


恐らくこの二人は、俺とロイとの約束を知らない


知っていればロイ側にはついていないだろうが

…どうやら、もうこのパーティーではやっていけないらしい、



「追放そう決まったからにはさっさと出ていけ

あっそうだ!!アルダンお前の装備置いていけ」



「わかった…俺はこのパーティーから出ていく、装備も置いていく、ただ一つ約束してくれ…困っても、俺に話しかけてきたり、するなよ あとお前ら、二度と俺に関わってくんな」


我慢の限界だった。

こんな雑魚パーティー両親との約束で仕方なく

俺が入ったから強いだけなのに



これを聞いたロイ達は、ケラケラと笑い始める


「今、聞いたか、あの最弱のアルダンが自分に二度と関わってくんなよだって」ケラケラ


「おう、聞いた聞いた 関わるなんてむしろこっちから願い下げだぜ」ケラケラ


「アルダン、良いの?そんなこと言って、後になって泣きついてこないでよ~」ケラケラ


「それじゃあな…フフッ」


「おう雑魚、とっとと出てけ」


「ウジ虫もう私たちの邪魔すんなよ」


「もう俺たちに係わってくんな この雑魚」








俺はとんでもない罵声を浴びながらパーティーの拠点から飛びだした。―コイツらがこれからどんな苦労をしていくか見てみたかったなぁ〜




「待って…」




後ろから透き通った綺麗な声が聞こえた


「待ってよ…アルダン」


彼女は必死に俺を止めようとしてくる


俺は正直、呆れていた

こいつも同じだと思っていた

このときは…


「なんだよ…イア俺に話しかけてくるなよ お前はロイのパーティーでやっていくんだろ もしかして俺を馬鹿にしに来たのか」


「違う…その…私は気づいているから…ロイが国家剣士になれた理由…あとこれ」


そう言って、彼女は袋を渡してきた


「旅の途中で危険な目にあったらこれを開けてほしい それじゃあまたね…」













俺はルメリア・アルダン 18歳


俺はたった今、二年間入っていた、アーロン国の勇者パーティー(レグルス)を追放された···


―まぁこれからどうしようか考えなきゃな、どうしようか…


追放された俺は特にやることもなく広場の草の上に寝そべって空を見上げていたのだが…


「おい、お前、大丈夫か?」




突然知らないおっさんが視界に入ってくる。


「えっと···俺に話しかけてます?」


どうやらオッサンに話しかけられたようだ。見た感じ40代後半だろうか…


「お前以外、 居ないだろ お前、こんなところで何やってるんだ?」


 (てか初対面でお前呼ばわりかよ…見たらわかりそうな気がするが…めんどくさそう…)


「呆ほうけています!!」


「いや、みたらわかるわ!! 何で呆ほうけているんだ?」


(やっぱり…このおっさんめんどくさいやつだ

はぁ〜)



「俺、ついさっき、冒険者パーティーに追放されたんでこれからどうしようか考えています」



「そっか 大変だな……そうだ!! やることないならお前、冒険者ギルドに行ってみたらどうだ?」



「冒険者ギルドかぁ〜」


クエストを受注するところなのは、知っているが前のパーティーでは、俺がクエストを受注する機会がなかったため、冒険者ギルドに行ったことはない、正直どんな場所なのか気になってはいる。



「そう!お前、今は個人冒険者になわけだし、新しいパーティーとかそこで探してみるのはどうだ?」


そうオッサンは提案してくる。



―うーんどうせこのままここに居てもやることないからな〜 新しいパーティー探しに行くか


「おっさん、ここから一番近い冒険者ギルドってどこにある?」


「そうだなぁ~ここから北に少し、行ったところにある」








「行くか! それじゃあ冒険者ギルドに行ってみるわ、ありがとな、オッサン!!」


そうして俺はギルドの方向に歩き出した


お前ら、俺を追放させたことを後悔させてやるよ


★あとがき★

この作品をご覧いただきありがとうございます

初めて書く作品なので誤字脱字などかあるかもしれません。小説を書く練習の為に書いてるものですので投稿頻度はかなり不定期になると思います

それでも応援してくれる方は、フォロー、レビュー、応援などよろしくお願いますm(_ _)m

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皆様のおかげで

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本当にありがとうございますm(_ _)m

感謝です!!

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