「『自分』ってなんだろう。」

よく分からなくなるんだ。

自分が何者なのかを。

なんのために生まれたのか。

今何をしたいのか。

自らの価値が分からなくなる。

そして迷走する。

人に流され影響される。

嘗て有った目的はいつの間にか消え去った。

嘗て有った信仰はいつの間にか風化した。

嘗て有った信頼はいつの間にか捨て去った。

嘗て有った信用はみなに騙され喪った。

苛められ、親にも傷つけられ心が磨り減った。

磨り減ったせいで何かが足りない。

泣きたいのに泣けない。

なんでだろう。

まあいいか。

愛なんて言葉はもはや信じることさえできない。

今となっては自分さえ信じることが出来ない。

その場その場を生きていくことだけが今の自分にできること。

刹那刹那は楽しいのかもしれない。

だけれどその刹那が終わった途端虚しくなる。

「なんなんだろうね、『自分』って。｣

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