第10話 おにく

『あなたがこのファクトリーミートの工場見学に来ると言ってた酔狂ものですか?


ここに見学に来るような好き者なので知っているとは思われますが、


この工場ではヴィーガンと称される人々でも食べれる生き物を殺さないお肉を作る工場なのです。』


『では、こちらの第1レーンに来てください。


ここでは、樹木の根っこのように伸びたチューブから肉の塊が育っていますが、これが人工鶏胸肉です。


十分な大きさまで育った肉は機械によって収穫され、チューブ根元に新たな種となる細胞を埋め込まれます。』


『次に第2レーンに来てください。


この水槽を満たしているのは牛の肉です。


どこの部位などは定まっておりません。


この肉は奥にある機械によって捏ねられハンバーグやサイコロステーキ、ハンバーガーのパティとして出荷されていきます。


また、隣の第3レーンの水槽は第2レーンの鶏肉バージョンでこちらはチキンナゲットとして出荷されていきます。』


『そして第4レーンは豚肉となっております。


ここでは豚を模した金属骨格の周りに肉が出来上がるようになっており、これを機械で解体して、出荷する流れとなっております。


ここでは豚の腸なども育てており、腸詰肉なども作っていますよ。』





『これで「見学」は終わりますがこの工場って実は第5レーンがありまして…』






『その第5レーンは「人肉」のレーンなんですよね。。。』



『このレーンは他のような培養肉と違ってオーガニックミートなんですよねぇ』




『フォアグラって…知ってます?ガチョウの肝臓ですよ。

人間のフォアグラもかなり行けるそうですよ。


私は遠慮したいですけどね』





『これを知ったからには貴方のこの後は分かりましたよね?』





『最後に、調べた限りあなたは頭の回転は悪くなさそうですし脳食のために死なないよう育てるので安心してください、オキャクサマ』


―――――――


貴方は培養肉についてどう思いますか?


現在バーガーキングでは第2レーンのように…かは知りませんが培養されたお肉でパティを作っているそうですよ?


いい肉の日ということで書いてみましたお肉の話





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