人の心がわからないの?

 人の心の痛みとは何でしょうか。肉体的な痛みは、機械的刺激(圧迫、損傷など)、温度刺激(熱さによる)、科学的刺激(炎症による)は、皮膚や体内部の痛みの受容器、伝達路(神経)、中枢(脳)のどこかの刺激で、脳に痛みの情報が伝わります。不安や恐怖は、脳の奥深くの扁桃体というところの興奮により起こります。頭で考えるよりもとっさに生じる不安や恐怖は扁桃体により作られ、大脳皮質とも関連して、情動を表出すると考えられます。

 人の感情とは、とっさに生じる、快不快、好悪、恐怖、報酬への期待といった本能的な情動(おおもとは生物としての生存本能のようです)をもとに、大脳皮質が全体的な状況を考慮し最終的な感覚を生み出すようです(諸説あるかもしれません)。

 人間の感情について、なんて冷たく分析をするのだろう、と思う方もいるかもしれません。

 よい方法を学ぶ機会がなかなかありません。しかし、人の気持ちを思いやりなさい、他人を尊重しなさい、義理や人情を大事にしなさいというような抽象的な概念はどこへ所属しても、行動の規範のひとつになります。

 身近な人への愛着をもとに、縁や絆を大事にしなさい、ということなのかもしれません。

 みんな誰かから自分のことを尊重されたい、大事にしてほしい、悪い扱いをしないでほしい、と思っています。でも、他人は自分の期待通りにはならないことは大前提です。

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