恋歌あれから
詩川貴彦
第1話 恋歌あれから①
「恋歌あれから①」
季節がめぐる巡り来る
あれから二度目の春がいく
今でも今も思い出す
この部屋あの場所その時間
葉桜つつじ初夏の色
連休間近 五月晴れ
今年も君を思い出す
一人出かける海峡に
思い出ばかりこの街は
何度も訪ねた二人して
人混みの中歩いては
君の面影追いかける
いつも二人で手をとって
いつも寄り添い歩いてた
いつでもどこでも好きだった
この世で一番好きだった
夜のベンチに一人きり
去年と同じ思いだけ
君はどうしているだろう
ためいきばかりのレトロ街
海峡夜景下関
初夏の夜風が優しくて
そろそろ行こう帰り道
ため息ついて立ち上がる
静かにラインが滑り込む
いつものクセで何気なく
スマホを開けて確かめる
短いライン誰だろう?
「もしよかったら。」
「もしよかったら・・・。」
「そっとふり向いて。」
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