幕間
これまでのあらすじ36
那和城へ敵が迫る!
女房衆も戦闘態勢に入るが、その護衛の中に内応者がいた。風魔という触れ込みで雇われていた赤井の血筋?の者が、大胡の嫡子松風を攫い抜け穴を通り赤井勢に引き渡してしまった。
しかしその途中、不思議な事が起こる。
抜け穴に偽装されていたお堂の中に安置されていた観音像が囚われて動けない松風にユーザー仮認証なる面妖な承認を求めて来た。
観音様に救われることを願って松風は承認を許可してしまう。
その承認のお蔭で、一時的に政賢が松風の口を借りて赤井との折衝を行うことに成功するが、その代償として松風の目が潰れてしまった。
政賢は赤井との取引で松風の命と引き換えで那和城開城を承認するかという返答期日を引き延ばし、2日間の猶予を取りつけることに成功する。
その間に大胡の各集落に選挙により「大胡の降伏」を取るか「松風の命」を取るかの採択をすることに。
政賢が準備していた民主主義への第一歩だった。
その時間の迫る中、武田との決戦が始まろうとしていた。
いざ、これからという大胡陣営になんと武田の御曹司太郎義信が密使として直接訪れ、決戦時に内応謀反を行うという。
既に信玄は大胡の狙撃による古傷が原因で立ち上がれないほどの死病に取りつかれていたのである。
武田家臣への扱いについての条件を決めるのもそこそこ、決戦へと大胡はひたはしる。
是政隊の圧倒的火力の前に崖の上からの射撃で必死に対抗していた高坂鉄砲隊。
しかし後背を飯富の赤備えと馬場勢が襲い掛かり一気に崩壊に陥った。
その後高台に陣取る信玄の影武者、信廉の陣へと義信率いる謀反軍が襲い掛かる。凄惨な同士討ちが始まった。
戦場の喧騒も収まらないまま、政賢は是政隊400を先行させ、那和城救援へと大返しを始めた。
🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸
「ユーザー仮認証ねぇ。なにか心当たりあるの?にーちゃんは」
「せ、拙僧の口からはお伝え出来ませぬ。固く口留めされておりまする故」
「今度、三又せんべいおごったげる」
「ジュルッ。実は全体に言いふらしてはいけないと言われているのでござるが、りめいくとやらの世界改変時には拙僧も遂に仏様に……」
「それ。言いふらすんじゃないと言われてたんじゃないの?罰としてせんべいは僕のおやつにします」
「そ、それは卑怯なりっ!」
(この線はなくなりました)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます