第25話

「カッコよくなるかな...?」


「そうね。ツーブロックとかにしたら

藤島くんよりカッコよくなると思うけど」


「そ、そうかな...」


「俺的には。藤島くんの方がカッコいいと思うけど...」



「それはないわ。

えーとね、私の大好きなおばあちゃんから、

もうひとつ情報聞いてるんだけどね...」


「私が藤島くんを振った理由はちゃんとあるの...」


「え」


「彼ね、私のおばあちゃんが道で狭心症の発作を起こして蹲っていたとき。

邪魔だ、クソババア!ってポケットに手をつっこんだ状態で暴言吐いたの。

私のおばあちゃんだと知らずにね...」


「県下トップの進学校の制服。

アイドルみたいな男前顔。

長い足。身長175センチ超え。

右目の下に二連のほくろ」



「その男。てか、藤島くんね、

流石に蹴飛ばしはしなかったけど。

そそくさと見て見ぬふりして、いなくなったわ。

その時は

ランニングしてた男の人におばあちゃんは

助けられて、救急車で運ばれてことなきを得たけど。


一歩間違えたら死んでたって」




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