第20話 暗殺計画
魔王軍第2軍ネマ大将とその配下10名ほどは最前線から遠く離れた場所にいた。
勇者を探し、できれば殺す。
ネマは女性型の魔物であり肌は白く人の標準からすればやや背が高い。街に入ってしまえば魔物とは気付かれにくい外見をしていた。
10名の部下も戦闘力よりも情報収集力や隠密行動遂行力の優れた者を選んだ。
訪れたのは王都近郊の街。
そこでは王家につながる貴族達が勇者に危機感を募らせてた。
勇者が魔王を倒せば必ず王座を奪いに来る。
そこで、勇者を
どこからそんな情報を嗅ぎつけたのか、ネマは勇者の情報があるのなら私が殺してあげると切り出したのだ。
「どこから入ってきた?」密談中の貴族は驚き声をあげる。こんなところを警察に踏み込まれれば教会に突き出されて火あぶりにされてしまう。
護衛の剣士が抜刀する。
「おやおや、敵も味方も分からないのかい?」ネマが怪しく微笑む、まるで巨大な蛇のようだ。
「どういうことだ?」
「勇者を殺すなら私がやるって言ってるんだよ」
「構わん、殺せ」貴族の合図とともにネマに護衛が斬りかかる。
「あーら」ネマは眠そうにそちらを見ると素手で護衛の心臓を抜きとる。
護衛は自身に何が起きたかも分からずそのまま絶命する。
3人いた護衛は全て心臓を抜き取られ絶命した。
「ひぃぃ」貴族たちは情けない声を出す。
「大丈夫、私は殺人狂じゃないから、勇者の情報だけ、お・し・え・て」
貴族たちは今分かっている情報をネマに提供した。
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