魔王VSクラス委員 ~異世界召喚物語~ (まおくら!)
海乃 果(うみの はて)
プロローグ(高校編)
第1話 クラス委員
東京の北に位置する埼玉県。
面積を比べると東京よりかなり大きい。
関東平野の中にあり大規模な住宅街と浦和や大宮といった繁華街・オフィス街もある。
夏は日本一暑くなる場合もあるが冬に雪が積もることもなく住みやすい。
東京への通勤・通学が便利ということもあり730万人ほど県民がいる。
その埼玉県の中央部に上尾市がある。
東京の上野駅からは高崎線で40分の距離だ。
大宮からも2駅で暮らすには便利なところで住宅街が広がっている。
上尾駅の西口から歩いて15分ほどの所に平成上尾学園という私立学校がある。
入学するには偏差値が60ほど必要な進学校である。
中高一貫校だが高校から入ってくる生徒も半分以上いる。
令和4年4月4日月曜日
平成上尾学園高等部の入学式が終わった。
中学時の内申や高校入学の成績が最もいい生徒が入るA組
1年A組には40人の生徒がいる。
そしてA組の中でも成績優秀者の4名がクラス委員になるのは毎年の恒例であった。
今年はこの4名がクラス委員に選ばれた。
クラス委員には上下はなく、クラスに割り振られた予算の決定権があり、また体育祭や文化祭などの時にはクラスを代表し生徒会に出席する。付け加えるならばクラスの人事権も握っている。
担任の小岩に促されて4人は挨拶をする。
出席番号順に挨拶となる。まずは加藤からだ。
「自分は加藤悠です、サッカー部です、よろしく」
身長は170センチくらいだろうか、細いながらも筋肉質な体はスポーツの才能を感じさせる。目つきは細くやや威圧感を与えるのかもしれない。
「私は佐藤千園です、ちそのってなかなか読んでくれないけどよろしくね、さっき話した悠とは同じ内部進学で、実は小学校から同じなんだ、部活は吹奏楽部してます」
幼馴染のくだりは周囲が少しざわついた。
千園は身長151センチと小柄で細身の体、髪の毛は肩くらいまで伸ばしている。
「俺は高橋海斗、部活は帰宅部です、三中出身です」
大きい、身長は178センチ、体つきも筋肉質だ、髪の毛は長髪できれいな質感がある。運動部からはかなりお声がかかっていたらしい。
「僕は田中凛、小学校から剣道部でここに入学してからも剣道部に入部するつもりです、中学は二中出身ですよろしくです」
凛は167センチと女子としては身長が高い。また髪の毛は短くウルフカットにしている。かっこいい女子がいると噂がたちクラスの女子からは入学式の時からチェックされている。
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