一万字読書

化け猫をまつ 帆多 丁様

【タイトル】化け猫をまつ

【作者】帆多　丁

【ジャンル】恋愛

【読んだ話数】読了

https://kakuyomu.jp/works/16816700426252918144

　こちらシリーズものですが、こちらから読んでも問題ない作品になっています。

　が、最初から読んでいると、あった！あった！と懐かしく思える描写も含まれてるので、こちらだけでもシリーズすべて読んでも楽しめる作品です。

　ここまでの話で分かると思いますが、こちらのシリーズ三作。すべて読みました。今回企画に参加されているのを見て、いつのまにか新作でていたと驚きました。普通に見逃してました。サーチ不足。

　こちらのシリーズの主人公は化け猫ユエちゃん。利発で活発でたくましい、愛くるしい主人公ですが訳あり。それについて詳しく触れるとネタバレですしもったいないので、とにかくかわいい。っていうことだけ伝えておきます。ユエちゃん推せます。

　和風とも西洋風とも違う雰囲気も珍しくて素敵です。かぶっているのは平笠。着ているのは胴布（イェム）です。イェムで検索すると画像が出てくるんですが、背中がっつり空いてます。そんな恰好で出歩いて大丈夫かと心配になる恰好です。けれど本人がひょうひょうとしてるので、大丈夫だろう。という謎の安心感。結構危険な目にあってるんですけどが、作品の空気が出来上がっているので良い意味で不安にはなりません。

　しかし、四作目のこちらは語り手がユエちゃんではありません。ユエちゃんのことをこれでもかと語っているとある人が視点主になっています。こちら、前の三作を読んでいるとあっ。となる人物なので、うまいなあと。

　そして切なさが残る読後感。文量は多くないながら読み応えある一作となっています。

　作品のあらすじ欄から他シリーズへのリンクも貼ってある丁寧仕様なので、気になる方はどうぞ他シリーズも読んでみてください。

　私としてはその後のユエちゃんが気になります。元気でやっているのか……いつか彼と再会できるといいな。という気持ちでいっぱいです。