穴を掘る麒麟 芥葉亭子迷

【タイトル】穴を掘る麒麟

【作者】 芥葉亭子迷

【ジャンル】ホラー

【読んだ話数】「第1章 月にふれる蛾 1-2」まで

https://kakuyomu.jp/works/16816700427486250906


 ジャンルはホラー。苦手な人は苦手なジャンル。私もあんまり得意じゃないですが、こちらの作品はホラーというよりはミステリー、ダークファンタジー色の方が強く苦手意識を感じずに読むことができました。


 普通の日常を過ごしていた主人公がある日、怪奇現象に巻き込まれ、今まで触れることのなかった世界に巻き込まれていく。という王道展開になりますが、一万字までですと謎が多い。


 主人公はなぜ殺人を犯してしまったのか。主人公が所属することになった組織はいったいなんなのか。などの謎を残しながら、突然怪異の巣に連れていかれます。

 急展開☆

 でもこのくらい勢いがあった方が読む側としては面白いです。説明ターンってなくても困るんですけど、長くてもだれるので、実践で学べスタイルで事件に放り込むのは有効手段だなと。

 説明描写と事件描写、同時にやらないといけないので難しいんですけど。


 しかし、こちらの作品はうまい塩梅に描写と説明をいれてくれるのでストレスがありません。その時に一番気になる情報は教えてくれるため、ほかの情報を後回しにされても今の状況なら仕方ないかと思えます。


 そして情報の出し方がかっこよく刑事ものを読んでいるような感覚に。

 巣を調査し、それを作り出している核を破壊しろというのも解決方法がわかりやすく、いったい核はなんなのか。という謎解き要素もあり、怖い。よりも私の場合はワクワク感が勝りました。

 あっでも、グロ要素もありますし流血少しでもダメって方は注意したほうがいいかもしれません。


 一章もそれほど長くないようなので一気に読んでしまいたい衝動にかられましたが、この企画は一万字までで感想を書く企画なので読むの止めています。

 

 今まで読んでいて思いましたけど、一万字ってだいたい気になるところで終わってます。意識して書かれていないと思うんですが、意図しなくとも引き込みの一万字なんだなと書く側としても大変勉強になりました。

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