彷徨いし魂を求めて スピニングコロ助様

【タイトル】彷徨いし魂を求めて

【作者】 スピニングコロ助様

【ジャンル】異世界ファンタジー

【読んだ話数】「立志編 第六話遭遇」まで

https://kakuyomu.jp/works/16816700428176470040


 一万字まで読んで思ったことは主人公いい子だな。でした。


 不慮の事故で死んでしまった主人公。目覚めると見知らぬ世界で、見知らぬ子供になっていました。異世界転生にしてはちょっとおかしい。言葉も分からないし、なにより赤ん坊で生まれていない。

 これはどういうこと?と困惑する主人公の前に天使がやってきます。


 要約すると、原因不明の事故で異世界の他人の体に入ってしまいました。体の持ち主の魂は行方不明です。


 なんだと。って私は読んでいて思いました。

 その世界では天使が魂を回収しており、回収できなかった魂がどこかで転生してしまう。つまりは天使の職務怠慢では?いくら魂の量が多くてもそれ仕事なのに回収できないのは問題では?

 それが普通になってしまうほど天使業界ブラックなのか……と私は戦慄しましたが、主人公は普通に受け入れます。


 それどころか他人の体を奪ってしまったことを後悔します。いや、君何一つ悪くないよ。むしろ天使をサポートキャラとして連れていこう。とひねくれ者の私は思いましたが、主人公は自分がなんとかしなけらば!と決意を固めます。


 いい子すぎる……いい子すぎて損するタイプ……。と主人公の先行きが不安になる一幕でした。


 天使曰く赤ん坊に転生することはままあるものの、成長し自我がある人間の体に入ってしまうことはないとのこと。しかも原因は不明。


 体の持ち主、アルフの魂を探すことを決意しますが、まだ子供。転生したてでこの世界の常識なんて全く知らない。

 それでもアルフを見つけなければ!と焦った主人公は危険な行動に出るのですが、それをみかねて着いてきてくれたのはアルフの親友だというエルノアでした。

 そんやエルノアは主人公に、俺アルフじゃない!別人なんだ!!と衝撃告白をされるのですが、なんと受け入れます。


 ここでまた、いい子でてきた!?って私は思いました。


 たしかに目覚めた主人公の行動はもとのアルフとは違います。だとしても素直に信じてくれる心の清らかさ……これはアルフもいい子に違いない……探さねば……と主人公と一緒に決意を新たにしました。


 ここから主人公の物語が本格的にはじまるのでしょうが、気になるのは、アルフを見つけられたとして主人公はどうなるのか。というところ。


 一人の体に魂は一つでしょう。となればアルフを見つけたら主人公はアルフの体から出ていかなければいけない。実際にそれが出きるかは別の話として。

 では、主人公の魂はどこにいくのか? 天使に回収されない魂が転生するということは、回収された魂は本当の意味で死んでしまうのか。


 主人公を応援したい気持ちは十二分にあるのですが、悲しいお別れになってしまうのかな。とハピエン好きは考えてしまいます。

 いや、切ないエンドもそれそれで美味しい……。


 どういう結末になるのか気になる作品です。


 

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