第2話最強のアサシンになりたくて!
[この小説は、主人公が重度の、もうそれはそれは手に負えない位の中二病なので、たまに主人公の発言の後に(訳)が入ることがあります。あと『作者の声』も入るかも]
俺は下北高校の村上ゆうや。
2年生だ。
まぁ、トイレでうんこの時、ケツを前から拭く【ぞうさん型】を我が高校の生徒で唯一採用している珍しい高校生ではあるが、それ以外の事は大体が一般の高校生と同じだ。
俺だけやけにモテたりもし無いし。
通りすがる人から「ゆうやだ!皆逃げろ!」と言われて避けられるなんて事も無い。
あと図書館で先生に「社会の窓…空いてるよ…」なんて言われることも無い。
あと授業中に「先生はロリが好きですか?それとも熟女?」
と言って先生を最高に困らせるなんて事も無い。
それとーーふっ…少し余談が過ぎたな。
話を戻そうか。
まぁとにかく、俺はどこにでも居る一般の高校生だ。
特に転生したりもし無いし、美少女に声を掛けられる事なんて……………………。
と、そんな事を思いながら、俺は今、学校の帰り道にいた。
今日は、放課後だけ何故か俺に優しくなるダークフェスティバルプレイマン(文化祭実行委員)にも捕まらず、俺は平和に下校していた。
ブゥゥゥゥゥゥゥ…
目の前を、排気ガスと言う置き土産を残した強大な魔物(ダンプカー)が通って行く。
ふっ…少しは我に配慮してもいいと思うのだがな…
と、恥ずかしいので声には出さず、心の中で咳き込みながら言う。
「まぁ良いさ…邪悪な下民には、女神ア〇ア様から天罰が下るであろう」
と、勘のいい人は1発でコイツが【重度】の中二病だと分かる発言をする。
ふっ…俺とした事が…こんな所で時間を使ってしまうとは…【橋ら】として不甲斐なし…!
俺は意味もなく、公園の階段のちょっと上から、空をそれっぽく見上げて言った。
そして、「今日の太陽は明るいな…」
と、当たり前の発言をしてから、我が住処(家)
へと、再度足を動かす。
すると…!!
パァァァァァァァァァ!!
「おっ、なんだ?まさか7人の魔王が俺をお呼びか?」(えっ、何これヤバくね?なんか動けないんだけど)
ふと、階段を1番下まで降りた瞬間、地面に円形の魔法陣らしき物が発現し、光と共に、俺を円の中央に捕縛する。
「くっ…この俺の最大魔力を持ってしても抜け出せないとは…!これは凄い技前をもつ魔道士が作ったのであろうな…」(えっ、ちょ…何これ、全力で動いても外れないんだけど…!ちょ…お母さん!お母さん!ついでにおばあちゃん!助けて!!)
『↑えっ、お父さんは?』
俺のそんな必死の叫びも虚しく。
公園の、俺が必死に助けを求めている近くのベンチ座っている親子は。
(ママ…変な人が居るよ…)
(見ちゃいけません…人は【ちっこいジップロックに入った白い粉】を吸うとああなるのです…陽太はああなってはダメだからね?)
…。
どうやらあの親子からは、俺を捕縛している円の光が見えていないらしい。
俺は自分から見たら真面目に、傍から見たら惨めに、マジでシャレにならなくなってきたこの状況から脱しようと、もがいていると。
パァァァァァァァァァァァァァァァ!
俺を下から照らしていた光が、よりいっそう強くなり…!
ーー
「う、うぅ…」
俺は、突然の強い光を妨げるように前に出した腕を下げる。
そしてゆっくりと目を開けると…。
そこには、先程のような円や光はなく、ただただ永久(とこしえ)の闇が広がっているだけだった。
何も見えない…ここはどこだ?
俺は手を前にだしながら、幽霊の様に前を探る。
すると。
「よく来た…我が子よ…」
と、前方の暗闇から、男の人と思われる、太い声が聞こえてきた。
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