元国民的女優の息子の俺、母親に似過ぎて(更に無口なのもあり)女に間違われる。

猫のストーカー

入学早々噂になりそうです ※最後を変更しました

「見て見てあの人、凄い美人だよ」


「わぁ、スタイル良すぎじゃん!」


「なんで男子の制服着てるんだろう?」


俺がクラス発表の張り紙がある方へ向かって行くと、恐らく俺の事を言っているであろう会話が聞こえてくる。


まぁ、この反応はいつもの事だからもう慣れた。


皆が言っている通り、俺は"男"なのに女性と間違われる程に美人だ。

あと俺が髪をロングにしているからってのもあると思う。


これは恐らく母さんの遺伝だと思う。

俺の母さんは元国民的女優で、父さんと結婚する時に引退したらしい。


母さんは40代とは思えない程に若々しく、息子の俺でも綺麗だと思う程だ。


父さんはガチムチのマッチョマン。

最近加齢臭がキツくなって来た気がする…


校門からしばらく歩くと人集りひとだかりが出来ている所を見つけた。


多分あそこに張り出されているのだろう。


俺は周りの視線を集めながらそこへ向かう。


ちょ、見すぎじゃない?、さすがに恥ずかしいのだが…


俺が人集りひとだかりに着くと、さっきまで張り紙に向けられていた視線が一気にこっちへ向く。


「うぉぅ」


流石にびっくりした。

皆一斉にこっちを向くんだもん、ホラーじゃん


「え、やっば」


「こんな美人と一緒の学校に通えるとかヤバくね?同じクラスになれますように!!お願いします神さま!」


「まじ勉強頑張って良かったーーー!」


「おい!こっち来るぞ!道を開けろ!」


誰かの大声で皆俺に道を開ける。

まるでモーセの海割りのようだ。


「おい見ろ!新入生が女神に道を譲っているぞ!」


「は?女神?道を譲る?何言ってんだおま……え?」


どうやら先輩達もやって来たようだ。

俺はこれ以上人が来ると流石に焦るので、急いでクラスを確認して教室に向かう事にした。


俺は皆が開けてくれた道を進み張り紙の前に立つ。


え〜と、久戸 凛くど りんは何処だ?


久戸 凛とは俺の名前だ。

父さんが、母さんの様に凛とした子になって欲しいから付けたらしい。


俺はこの名前を気に入っているので、そこのとこは父さんナイス!って思う。


お、見つけた。3組か、じゃあ行くか。


俺はなるべく早くこの場所から離れたかったので、急いで教室に向かう。


「あ〜、行ってしまわれた」


「めっちゃいい匂いしたんだけど!!」


「俺一瞬目が合ったぞ!!」


何やら後ろで盛り上がっているが、振り向かないようにして校舎内に入る。


3組の教室に着くと、前の黒板に席の場所が書かれていた。


お、ラッキー窓側の1番後ろだ。


俺は席に着く。

すると教室内がざわめき出す。


「え、凄い綺麗な人が入ってきた」


「あの人と同じクラスか?よっしゃー!」


「……背が高い女の子もいいな…」


「やば、モデルの人?」


「あの人から目が離せない!どうしよう!」


どうやら俺の事を話してるようだ。


ちなみに俺はここまでで、張り紙の前で皆が一斉にこっちを向いた時に驚いて発した時の、1度しか声を発していない。


何故かと言うとまぁ、単純に声を出すのがめんどくさいのと、俺はこの見た目に反して声がかなり低いからだ。


俺の唯一の男要素が声くらいだ。

声変わりの前はかなり声が高かったから、こんなに低くなるとは思わなかった。


「あの」


俺が窓の外を眺めていると隣から声を掛けられた。


俺が隣を向くとそこには俺でもびっくりする程の美少女が居た。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでくださりありがとうございます!

誤字脱字、アドバイスがあれば教えてください。


この作品はこっそりヒソヒソゆっくり書いていこうと思います。


よろしくお願いしますm(_ _)m


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元国民的女優の息子の俺、母親に似過ぎて(更に無口なのもあり)女に間違われる。 猫のストーカー @konohageeeee

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