愛情を目に見える形で手にすることは、一種の幸福だと思います。先の見えなさ、やりきれなさ、それらを全てを押し流すほどの、生者にとっての死者の美しさ。この震えるほど張り詰めた空気感…それが女の子の目線で柔らかく温かくもある言葉で形作られていく。2000文字ほどなのですが、物語が動いてきれいに収束して、圧巻です…。