あ・ ラ・car10

@Zenwith

第1話 現実のトラブルにおけるストレスを解消するための想像復讐

私は聴覚が敏感で、回りの騒音が気に障りやすい人間だった。マンションに住んでいるのだが、毎晩隣人の友人を連れての大声での談笑に悩まされている。何ヶ月も続くのでさすがに我慢できず、文句を言うことにした。

が、当人は悪びれもせず、複数人でいるのだから喋り声が聞こえるのは当たり前だ、と言い放った。私は怒り、口論になった。だが口喧嘩の最中に冷静になり、もう2度と夜間に騒ぎ立てないようにと約束するため、無理やり手を取り、指を切った。相手は納得が行かない様子でふざけるな、と叫んだが、私は意に介さず、念入りに指を切った。私の意志が通じたのか、相手がわかった、もう約束するから許してくれと乞うようになったので、和解の証に私が今後どうして欲しいかを改めて胸の内を明かして言いきかせることにした。私が話している間彼はずっと黙っていた。その後景色をみて落ち着こうと言い聞かせ、私は山へ足を運んだ。

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