花言葉 スノードロップ(2月2日)

 昨日は一日、凄い強風が吹き荒れていました。健気に咲く花が散るのではないかと思うほどでした。

 冬に散歩をすると、パンジーの寄せ植えをよく見かけます。寒い時期でも色とりどりの花を咲かせるので、この時期の庭を華やかにしてくれますよね。

 水仙も開花しているのを見かけ、冷たい北風の中歩きながら、春が近づいているんだなと思いました。


 さて、今日の誕生花はスノードロップから『希望』『慰め』です。

 この花言葉は、キリスト教の伝説が由来だそうです。


 エデンを追われたイヴが地上で初めて迎えた冬。草花が無くなった一面の雪原に、イヴは嘆いたそうです。それを見た天使が、降っていた雪をスノードロップに変えて春が来るからと慰めたと伝えられています。

 厳しい冬もいつかは終わる。希望を象徴するような花は、雪の雫が落ちたような可憐な姿をしています。イヤリングにしたら、きっと素敵ですね。


 他にも、ヨーロッパ各地に様々な言伝えがあるようです。いくつかご紹介します。


 イギリスの農村地方に伝わる話です。

 恋人の死を知った乙女は、彼の傷の上に、摘んだスノードロップを置きました。

 目覚めない恋人に触れた途端、その肉体は雪のしずくスノードロップになってしまったそうです。

 この地方では、スノードロップがとして扱われ、家の中に持ち込むと不幸が起こるといわれているそうです。

 この話から、スノードロップを人へ贈ると「死」を「希望」すると考えられ、「あなたの死を望みます」という意味になる場合もあるそうですよ。


 スコットランドの言伝えでは、スノードロップの花をお正月前に見つけると、翌年は幸運にめぐまれると伝えられているそうです。

 イギリスの農村地方とは真逆ですね。


 ドイツにも言伝えがあります。

 色がなかった雪が、美しい花々に色を分けてくれるよう頼んだそうです。

 次々に断られてしまいますが、唯一、応じてくれたのがスノードロップだったそうです。


 他にも、修道女の幽霊の現れる古い屋敷の庭に咲くなんて話もあります。

 これは、カトリックの教会で2月2日の聖燭祭せいしょくさい( マリアの清めの祝日)でスノードロップを祭壇に飾るため、庭でスノードロップがよく育てられていたことも関係してそうですね。


 ちなみに、スノードロップはヒガンバナ科の植物なので、毒性があります。厚生労働省のリスクプロファイルには載っていませんが、ペットを買われている方は球根の管理に気を付けた方が良い植物だと思います。

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