第5話 チートでした 怖い
ホーンラビットを解体したので、今日は塩はないけど森で見つけた香辛料の様な物で味付け、焼いて食べることにしました。
果物ばかりでは流石に飽きてきていたので、それはもう美味しいのなんの、生まれて初めて魔物肉を食べたんですが、(当然なのに……)地球でうさぎ肉は食べたことあったけど、それはもう全くの別物でした。
今日はホーンラビットだったけど、スモールボアに異世界定番のオーク肉まで時間経過なしのインベントリにそれなりにあります。
この森に住んでいれば普通にお肉で困ることはないと思えた今日一日でしたが、本題はそれじゃない。
ステータスの本気確認がメイン。
食事も済んで、クリーンを掛けてから確認作業を始めて直ぐに、先ず目についたのがレベルの異常な上昇。
昨日までレベル2だったものが、それなりに魔物は狩りましたけど、この上がり方は異常でした?
なんと!レベル15、そんなに上昇してたら直ぐに冒険者のレベルって凄いことになるよね。
これは事前の神様情報にあったんだけど、この世界の過去最高レベルは90、それも異世界常識の長寿命種エルフ族で、人族なんて50に届くのがやっとなのに、二日でレベル15は異常。
高レベルになれば上がり難くなるのは考慮に入れても、頻繁に魔物を狩る職業の冒険者や騎士でも50がやっとなのに、このまま俺のレベルが上昇すれば、とんでもないことになる。
ステータスにはこの上昇の原因になるようなものはないんだけど、落ち着いて俺の日本人知識をフル回転させた時に、「あ!」もしかしてこれかもというものに気が付きました。
それは何かというと、称号「創造神の加護」
これも日本人知識にあったのですが、鑑定でステータスの内容を見ると表で分からない内容が詳しく解ると言うもの。
創造神の加護という称号に意識を集中して、鑑定すると……出ました。
経験値100倍 スキル習得率100倍、これに俺には創造魔法があるからもう何でもあり、人外まっしぐらの可能性も十分にある。
ちなみに現在のステータスがこれ
名前 ユウマ コンドウ
種族 人族
状態 良好
職業 なし
レベル15
HP 800/800
MP 1220/1220
スキル 言語理解EX 鑑定EX インベントリEX
気配遮断 気配察知
魔法スキル 風魔法 水魔法 火魔法 土魔法 光魔法
固有スキル 創造魔法
称号 創造神の加護
正直たった二日でこれですよ。
この異常なステータスの伸びの原因は判明したので、一刻も早く隠ぺい魔法を作らなければ怖くて誰にも会えない。
こんな森の中ですが、いつ誰に遭遇するともわらないのですから。油断大敵をもっとうに早速どういう隠ぺい魔法にするかイメージを固める。
出来上がったのは、偽装も隠ぺいも出来ちゃう優れもの、本当に創造魔法さまさま。
早速 魔法をかけて偽装、隠ぺいしたステータスがこれ
名前 ユウマ
種族 人族
状態 良好
職業 なし
レベル5
HP 300/300
MP 420/420
スキル 鑑定 アイテムボックス
気配遮断 気配察知
魔法スキル 風魔法 水魔法
称号 ー
これでもこの世界の一般人と比べると高いステータスだけど、あまり
経験値100倍を除けば、HP,MPの上昇規定値は普通なので、この数字は妥当。これからも本当のレベルを公表せず、数字を誤魔化せば
スキル習得率100倍も習得したスキルを適当に少しづつ表示するようにすれば、それほど問題にはなるまい。スキルの習得が早いのは生活する上ではこれほど有利な物もない。
下手すると、専門書を読むだけや、人が作ってるのを見るだけで習得できる可能性すらあるのだ。
もちろん、習得後の習熟度で出来る製品は変わるだろうし、モノづくり以外のスキルでは効果や影響力に違いが出るだろう。
スキルにレベルは存在しないが、同じスキルの保持者でも習熟度で違いが出るだろうと予測した。
なぜなら今回取得した、気配遮断や気配察知があっても、魔物によって効果に違いが見えたからだ。
用心深い個体には気づかれたし、気配を消すのが上手い個体にはヒヤリとさせられる場面もあったのだ。
これからも解るように、同じ鑑定持ちでも当然見える範囲や内容に違いがある。
だが、俺の鑑定EXは違う。鑑定阻害の魔道具すら役に立たない位に、全てが鑑定できる。(毎度のことながら後から解ったこと)
植物や鉱物、魔物素材に至っては、何に使われるとかまでわかるので、ちょっと自分で研究すれば、スキル習得率100倍の効果で直ぐに錬金術や薬師のスキルが生えるだろう。
習熟度を気にしてるようにみえるが、それでもスキルを持っていない人に比べれば当然有利であったり優秀であることには違いないのだ。
「いやぁ~~ 本当にこれチートだわ」
今日一日で解ったことや、成長具合をみれば、嬉しい反面、怖いという思いすらある。
異世界転生、転移あるあるのトラブルやめんどくさい人間関係にならないように、より一層の注意が必要だと感じたステータス確認だった。
一区切りついた頃には時間もだいぶ過ぎており、程よい疲れもあって今日も草ベットで眠りにつく。
「おやすみなさい」
俺以外誰もいない洞窟に響く独り言の様な、ご挨拶……
病むにはまだ早いぞ俺……
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