雨の日は好き
雨の日は好き。登校の時に雨が降っていると嬉しい。なぜって、傘で顔を隠せるから。雨音が、登校中に聞きたくもない声や会話をかき消してくれるから。
ねえ、その声であなた達は一体、何回私のところをバカにしたの? 私の真似を面白おかしくやったの? 私の友達を追い詰めたの?
もう、怒りすら浮かばない。大人は戦え、逃げるな、諦めたら負けだ、という。戦えっこないし、諦める。逃げたい。でも、どこに逃げればいいのだろう。誰も答えは教えてくれない。
ほら、今日も私は学校という名の戦場へ、息が詰まりながらも足を運ぶ。
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