燦然世界

棗颯介

プロローグ

「この出会いは奇跡なんだよ」


 そう、彼女は言った。

 彼女と最初に会ったときは、その言葉の意味に気付くことができなかったけれど。 

 でも今なら分かる。俺と彼女が出会ったのは、本当に、“奇跡”だったんだ。


「ありがとう」

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