夏
お前の焼けた頬の感触を覚えてる
まろくてかわいい声を覚えてる
遠のいていく、お前の小さな背を覚えてる
ずっと ずっと
お前だけを思って過ごしていくわ
どうか私のことは忘れておくれ
−八日目の蝉−
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