第170話 文化祭の実行委員は⁉
「文化祭の実行委員。やっりたい人~‼」
大声で、テンションマックスで、先生が聞く。
……しかし、ほとんどの人は実行委員といういかにも面倒くさそうなものに、なりたくないのか、手を上げようとしない。
そんな中でただ一人、手を挙げた勇者がいた。
その勇者の名は姫野渚。俺の婚約者を名乗る女の子だ。
「はい‼私と中島君で、実行委員をやります。」
などと、元気よく先生に向かって言う渚ちゃん。……自信があるような顔をしているけど、こういう事、やったことあるのかな?
「そうか、姫野と中島でやってくれるのか。……ほかにやりたいってやつがいなければ、この二人に決定するけど大丈夫か~?」
そう1年4組の生徒に向かって問いかける先生。文化祭は楽しむだけでいい。多くの人はそう思っているのか手を上げない。……葵と優香さん、寝ちゃってんじゃん。
「よし、それじゃあ実行委員は姫野と中島に決定だ。……それじゃあ二人とも、ここからは二人が進めてくれ。……今日は文化祭で何をやるのか決めてくれればオッケーだ。」
……ん?今先生、『中島』って言った?え⁉何俺、文化祭にまともに参加できない可能性があるのに、文化祭の実行委員やらなきゃいけないの⁉
……最悪じゃん。
そんなことを俺が考えていることなんか、渚ちゃんは知らないのか、笑顔で
「これからよろしくね。ゆ~くん。」
と、俺に向かって言うのだった。
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