第168話 葵さんのお仕置きは⁉︎

「へ〜、そ〜なんだ〜。ゆうくん、もうご飯食べてきちゃったんだ〜。……しかも、私以外の女の子と、2人っきりで。ねえ、ゆうくん。私たち、付き合ってるんだよね?……これじゃあお仕置きは、4倍だね‼︎」


……葵さん。ちょっとお顔が怖いですよ?葵さんの可愛いお顔が、台無しになってしまっていますよ⁉︎

そんな俺の心の声が、葵さんに届いたのか、葵さんは、可愛い笑顔を浮かべると、


「えい‼︎」


という声をあげ、俺に抱きついてきた。


「私が考えていた、お仕置きは〜、ゆうくんに5分間抱きつくことだったんだけど〜、その4倍だから、2時間だね‼︎」


……ん?5分の4倍は20分じゃないの⁉︎さすがに2時間抱きつかれるのはキツくない?いや、嬉しいけどさ。……まあ、20分もキツいだろうけど。

そう思ったものの、抱きついている葵さんの顔が、あまりにも可愛かったので、そんなことは言えない俺であった。

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