第150話 これから、何をする?

「できた〜‼︎」


1時間後、渚ちゃんが料理ができないことを知るというハプニング(?)がありながらも、俺たち3人の、シチューが完成した。

……午後6時、夜ご飯にするには、少し早すぎるような……。第一、まだご飯も炊けていない。


「……その、早くできすぎちゃったんだけど、今から何する?」 


さすがに、ご飯が炊けていない状況で、シチューだけ先に食べるなんてことはしたくないので、俺は2人に何をしたいか聞いてみる。


「う〜ん……。そうだ、久しぶりに3人でトランプをしない?」


葵が、そんな提案をする。


「あ、それいいね。……昔、3人でよくババ抜きとかやったよね。」


渚ちゃんは懐かしそうにそんなことを言う。


「そうそう。ババ抜きやってると、いっつもゆうくんのところからジョーカーが動かなくってさ……ゆうくん、何度も泣いちゃったよね。」


……なんか、そんなことがあったような、なかったような。

まあ、ともかく、俺たち3人は、ご飯が炊けるのを待つ間、ババ抜きをすることになったのだった。

ちなみにこの後、俺はこの空き時間に、おかずを作らなかったことを後悔することになるのだが、それはまた、別の話である。

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