第91話 日鞠ちゃんに優香さん……チョットナニイッテルカワカラナイデス

「ゆうきせ~んぱい‼今日から一週間、よろしくお願いします。」


キャリーバック(俗にいうコロコロ)をもって、俺の家の玄関前に、二人の美少女が、立っていた。一人は、先ほど意味の分からないことを言った日鞠ちゃん。

そしてもう一人は、


「今日からよろしくね‼ゆうきくん。」


少し前まで、常識人枠だと思っていた、優香さんだ。

……勉強会をしに来るために、キャリーバックなんて、持ってくる必要あるの⁉

この時、俺はまだ、あることについて知らなかったのだ。




「ゆうくん、ごめん。伝え忘れてた‼」


日鞠ちゃんと、優香さんがこの家についてから10分後、葵はそう、俺に謝ってた。

……葵が俺に、なぜ誤っているか。それは……


「優香と、日鞠ちゃんが、今日から家に泊まること、完全に伝え忘れてた。」


という、絶対に、伝えておかなければならないであろうことを、全く俺に伝えていなかったのだから。


「先輩。葵先輩のことは、あまり責めないであげてください。このことを、言いだしたのは、わたしですし……。」


うん、日鞠ちゃん、俺まだ葵に、何にも言ってないからね⁉その、俺がミスした人をすぐ責める。みたいな言い方はやめてほしいな?俺、大輝以外を責めたことなんて、

一回もないからね⁉……多分。


「葵、そんなに謝らなくてもいいよ。誰にでも、忘れちゃうことはあるだろうし。」


……まあ、葵はそういうことが多い気もするが、好きな人に嫌われたくはないので、

そんなことは言わないでおく。

ともかく、いろいろ話し合った結果、優香さんと日鞠ちゃんは、テストの日まで

(日鞠ちゃんは1週間、優香さんは2週間。)、俺の家に泊まることとなったのだ。

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