結局、朝登校するとき以外は、葵が俺にかかわってくることはなかった。

休み時間も、下校の時も、話してくることはなかった。

……下校の時も、別々だったし、今日帰ったら、どうやって接したらいいんだろう。

そんなことを考えながら、ドアを開けた。

すると、

「ゆうく～ん‼この問題教えて～‼私、この、三角形OPAの面積の求めかた、わからなくって……。」

……三角形OPA。なんか、〇っ〇〇みたいだな～。

すいません。この前、こういう発言は控えるって言ったのに……。

すっごく、すっごく反省はしています。でも、後悔はしていません。

……というか、これに関しては、葵も悪くない？三角形AOPって言えば、

〇っ○○みたいに聞こえないじゃん。

「葵。もしかして、狙ってる？」

……いや、さすがにこれは狙ってるでしょ⁉葵これ、絶対〇っ○○を意識させようと

してるじゃん‼……なんでそんなこと、するのかはわからないけど。

「え～、なんのことかわからないな～。別に～、昨日のことを、意識させようとしたわけじゃないよ～。」

……いや、もうその言葉は、確信犯じゃん。

そう思いつつも、面倒くさいので、これ以上はつっこまず、葵に三角形ＡＯＰの面積の求め方を教えるのだった。

……三角形ＡＯＰは、本当にあったのね。

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