第2話 15歳で、結婚⁉︎

「ただいま〜。」


そう言って家に帰ると、


「早くしきて‼︎私、今日の朝、早く帰ってきてって言ったよね⁉︎」


と、言われたので、靴を脱ぎ、急いでお母さんがいるであろうリビングに向かった。

すると、そこには、

「祐希も、早く帰らなきゃいけないんだったら、一緒に帰ってくればよかったね。」


と話す葵と、葵の隣に座る葵のお母さん。

そして、葵のお母さんの前に座る俺のお母さんがいた。

……う〜ん。どう言う状況?これから何が行われるの?

そう思いつつも、とりあえずお母さんの隣の椅子に座ってみた。

すると、


「葵ちゃんと祐希には、今日、結婚してもらいま〜す。」


突然お母さんがそんなことをいってきた。

う〜ん。……チョットナニイッテルカワカラナイ。

結婚?俺まだ高校一年生だよ?誕生日3月だから、

まだ15歳だよ?結婚が、何歳からできるか知らないけど、15歳は流石に無理でしょ?うん。本当に、

何言ってるかわからない。


「お母さん。結婚ってどういうこと?結婚って、15歳だと、まだできないはずだよね?」


確か、女性は16歳、男性は18歳とかだった気がする。


「今までの法律では、まだ15歳だと、結婚出来なかったけど……。」


ん?今までの法律?何?今日法律変わったの?


「今日からは法律が変わって、15歳から結婚ができるようになったのよ。……昨日ニュースでやってなかったっけ?」


……そういえば、そんなニュース、朝やっていたような。


「あ、ちなみに婚姻届は、もう役所に提出してきちゃったから、断ることはできないよ。それじゃあ、2人には今日からこの家に住んでもらうから〜。

ばいば〜い。」


そう言って、お母さんと、葵のお母さんが出て行った。


「……ごめん。葵、こんなことになっちゃって。」


とりあえず、葵にそう言っておいた。

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