フィラクスナーレ:ある考古学者の手記

中野智宏/トルミス・ナーノ

はじめに

 以下に示すのは、花世の考古学者ティルジ・マナルク(Tirji Manark)の手記である。ティルジ・マナルクは、R602年にコルユン(Koryung)川沿いにあるソフソムン=パスヤトゥーフー(Somusoxin P'asiyatīlhī)遺跡の調査に出かけたが、R608年に遺跡の北西約4ザータ(約2.8km)の場所で白骨死体となって見つかった。以下、地名・人名に対してローマ字表記を施している部分は訳者による注である。なお、フィラクスナーレの暦(ヴァロケリム暦)では一ヶ月は40日(閏月は41日)まであり、1年は9ヶ月で構成される。(訳:中野智宏)

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