第2話 日常



 私、ぶりっこキャラだとか、こびてるとか、よく言われます。

 私としては、ぜんぜんそんなつもりはないけど、この性格は人から嫌われやすいみたいです。


 新しい学年になったり、学校が変わったりするたびに、様々な敵を作ってきました。


 それは今回も同じです。


 桜が咲き乱れる四月。


 皆は、始まったばかりの新学期や学校生活に胸を躍らせるんでしょうけど、私は違います。


 うつうつとした気持ちでいました。


 だって……。


「お前、調子にのってんじゃねーよ」

「○○君に色目使いやがって」

「こびた態度がむかつくんだよ」


 そんな風に言われるのが目に見えてますから。


 そして、実際。


「話あんだけど、放課後屋上こいよ」


 クラスの中の女王様的な人から呼び出しを受けてしまいました。

 きっと、この後の展開は想像通りなのでしょう。


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