私だけしかいない世界で。
七星北斗(化物)
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目が覚めた。
いつものベッドの上。しかし、何だかおかしい。
静かすぎるのだ。
朝の六時、母が慌ただしく朝食を作ってる時間である。
ベッドから出てカーテンを開ける。
マンションの外を見た景色は、車が一台も走っていなかった。
私は夢を見ているのだろうか?
……寝直そうかな。
って今寝直したら、学校遅刻しちゃうじゃん。
自室から出るとキッチンには誰もいない。
あれ?
「お母さん?」
呼びかけても、返事は返ってこない。
「お父さん?」
私の声は静寂に響いた。
頭の中が焦りと不安でいっぱいになった。
登場人物
篠塚真耶(しのつかまや)
七橋中学二年生。
蓮(れん)
小学生くらいの男の子。
夜人
夜になると現れ、人を食べる。人型で三角錐のような頭をしている。
私だけしかいない世界で。 七星北斗(化物) @sitiseihokuto
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