第33話

 コイツは他人事だと思って茶化してばかりだ。


「フフフ、ちょうど良いじゃないか。エデンにも龍宮伝説が残っているんだ!!」

 イケメンのクッキーが微笑んだ。こうして笑顔を見せるとジャ○ーズ系アイドルのようだ。



「えェ……、エデンにも龍宮伝説が」



「ああァ、だからボクも前々からエデンに行ってみたかったんだよ!!」

 


「なにか。あるんですか。エデンに」


「まァ、それこそ都市伝説なんだが、一夜にして海底へ沈んだ『幻の大陸』の痕跡ではないかと言われているんだ!!」



「いッ、一夜にして海底へ沈んだ『幻の大陸』……!!」

 それは。


「そうだッ!!」イケメンは微笑んで頷いた。


「ムー大陸か!!」

 かつて太平洋上にあったとされる大陸。

 それがムー大陸だ。




「おいおい、二十世紀初頭じゃないんだぜ!!

 二十一世紀にもなってムー大陸なんてあるワケないだろう!!」

 しかしジョーダンは、バカにするようにあざ笑った。



「いや、そうとも言い切れないよ!!」



「まァ、日本だって沈没するんだからなァ。

 ムー大陸が沈んでも不思議じゃないだろうけどね!!」

 ジョーダンは得意のジョークを飛ばした。






☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る