第27話

 艶めかしい朱唇をボクのモノに重ねていく。



「あァ……!!」

 柔らかな感触に、思わずボクは呻き声を上げてしまった。

 

 電撃を受けたみたいに全身がビクビクッと戦慄わなないていく。



「ンうゥ……!!」

 かすかに開いた姫乃の唇からミネラルウォーターがチョロチョロとそそがれてきた。



「あァッうゥ……」ボクはこぼさず飲もうと懸命に口を開け、ミネラルウォーターで錠剤を飲み込んだ。


「うゥ……!!」

 ほのかに甘く感じる。身体じゅうが燃えるように熱く火照ってきた。



 これまで飲んだミネラルウォーターの中でも最高に美味しい。











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