婚活パラダイス✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕 恋の【新龍宮伝説】✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕美少女の国からのお報せです✨😜✨🎊✨美少女の国で結婚すれば1億円を進呈✨😜✨🎊✨🎉✨💕

オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

第1話 美少女の国で結婚すれば1億円✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕

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 【美少女の国 《エデン》】よりおしらせです。




 若く健康的な男性のみな様へ……。 

 耳寄りな情報です。




 このたび【美少女の国 《エデン》】で結婚されるカップルに、総額1億円が進呈されます。




 我こそはと思う男性はふるってご応募ください。



 【美少女の国 《エデン》】より……。






 突然、舞い込んだ怪しげなメールに踊らされ、ボクたちはさっそく【美少女の国 《エデン》】へ渡った。

 

 




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 ボクたちは夏休み初日の7月20日の昼に東京湾からの高速フェリーに乗って、ひと晩掛けてこの島へやってきた。





 太平洋上に浮かぶ、【美少女の国 《エデン》】と言う常夏の楽園だ。



 まさに、ここは地上のパラダイスと言って良い。




 一説には、一夜にして太平洋へ沈んだムー大陸の痕跡と言われている。


 もちろんボクは二十歳にもなって、そんな噂など信じてはいない。

 観光客目当ての都市伝説だろう。




 ボクは海岸の木陰で、うつらうつらしていた。なにしろ高速フェリーで20時間以上の長旅だった。



 どのくらい寝ていたのだろうか。



 高速フェリーに乗る際、酔い止めの薬を飲んでからヤケに眠い。

 時間の感覚がおかしくなったみたいだ。



 おかげで、船酔いしなくて済んだので良かったのだが。


 その間にボクらは入念なメディカルチェックを受けた。

 どうやら健康診断は合格だったようだ。当然だろう。



 ボクの取り柄は、健康で元気なことくらいだ。




 このエデンに来てから、全く時間を気にしなくなった。


 おおらかで、ゆったりとした気分だ。

 本土にいた時とは、まったく時の進み方が違うような気がする。



 気づくと、またうたた寝をしていたようだ。眠くて仕方がない。



「ンうゥ……!!」

 ヤケに辺りが賑やかだ。若い女性の声が聞こえてくる。

 日差しが眩しくて目が開かない。


 

 灼熱の太陽が容赦なくボクに降り注いでいた。肌が焦げるように暑い。



 “ザッザザァァァ……“


 いつの間にか、ボクの足元を波が打ち寄せ濡らしていく。

 どうやらここは、波打ち際らしい。



 ヤケにセミの声がうるさい。



「うゥ……」かすかに開いた目に青く澄んだ空が見えた。


 視線を落として見るとヤシの木など南国の樹木が鬱蒼と茂っている。



 ここは……。

 南国のリゾート地なのだろうか。


 行ったことはないが、テレビなどでよく観るハワイの光景に似ている。




「おおォォォーーい……\(>o<)ノ.☆゚.*・。゚

 チン太郎!!」

 不意に、甲高いアニメ声の美少女が近づいてきた。

 龍宮寺 姫乃ヒメノの声だ。


 バシャバシャと波打ち際を飛び跳ねてくるようだ。カラフルなパレオを纏っただけで露出の激しい恰好をしている。

 可愛らしい美少女だが、目を見張るようなプロポーションをしている。



「ぬうゥ、チン太郎じゃァねえェよ……!!

 ボクは真太郎だ!!」

 遠慮がちに小声でツッコんだ。





 ボクの名前は、浦島真太郎。



 もちろん御伽おとぎ草子の浦島太郎とはえんもゆかりもない。


 蟹座のAB型。

 7月22日の今日、誕生日バースデーで二十歳になった普通の大学生だ。


 陰キャで彼女居ない歴、年齢と一緒。

 御多分に漏れず、チェリーボーイだ。





 目に鮮やかなパレオをまとった姫乃が、波打ち際を駆けてきた。水しぶきが跳ね上がり、虹がかかっているみたいだ。

 



 美少女アイドルのように可愛らしい。

 浜辺に降臨したビーナスみたいだ。


 流麗な金髪をツインテールに束ねている。


 スレンダーなのにオッパイだけは、たわわだ。圧倒的な巨乳と言って過言ではない。



 ボクのひと目惚れだった。



 こんな巨乳美少女と結婚できるなら、このまま【美少女の国 《エデン》】へ移住しても構わない。



「起きろォォ!! チン太郎!!」

 美少女は、一気にボクを目掛けて飛びかかってきた。

 柔らかそうなオッパイがポヨンポヨン揺れている。

 弾けるオッパイがパレオから飛び出しそうだ。



「起きないと、こうしてやるゥ……!!」

 金髪ツインテールの美少女が叫んだ。


「えェ……(☉。☉)!!!」いったい何をする気だ。



「フライングボディ・アタァァァ〜ック」

 いきなり美少女が両腕を広げ、空高く宙を舞った。



「うゥッ、わァァ〜ーー……(⑉⊙ȏ⊙)!!

 マジか!!」

 新日の棚○弘至じゃあるまいし起きざまに、そんな大技を喰らわされては堪らない。



 しかし避ける間もなく、美少女はボクの身体の上に飛び乗ってきた。



 ドォォォーーン!!

 かなりの衝撃だ。



「うッゲェェェーー……!!(>0<;)!!」

 さっき食べたモノが口から飛び出しそうだ。


 こっちは運動不足の大学生だというのに。

 まったくこの子は遠慮なしだ。


 思ったよりも彼女の体重が軽かったのが、不幸中の幸いだ。

 もう少しウエイトが有れば口から思いっきり、リバースしていたかもしれない。



「どう? チン太郎!! 起きた!!」

 悪びれた様子もなく美少女は、ボクの上に乗ったまま満面の笑みを浮かべ訊いてきた。



 飛び乗った弾みで、豊かなオッパイがパレオからポロリと飛び出しそうだ。



 あどけない顔の割りには、わがままボディだ。グラビアアイドル以上のプロポーションと言っても過言ではない。


 しかしオッパイ星人のボクには嬉しい悲鳴だ。間近で、こんな巨乳を拝めただけでも、ここに来たかいはある。




「お、起きましたよ。あのですねェ……。

 ボクは真太郎ですからァ!!

 いったい何の用なんですか!!」

 こんな派手な大技で毎回、起こされたら身体がいくらあっても足りない。



 いくら無邪気でも、ほどがあるだろう。

 ボクだって、新日の若手レスラーじゃないんだから。



「なんの用って……、忘れたの?!」

 姫乃はボクにマウントを取り、逆に尋ねてきた。ボクの下半身にまたがった格好だ。


「えェ……(ب_ب)!!」いったい何を。



「もちろん結婚するのよ!!」

 姫乃は笑顔で応えた。



「な……ッ、マジで」

 確かにボクは姫乃と結婚をするため、この常夏の【美少女の国】へやってきたのだが。



「さっさと起きなさい!! それとも姫が、たないタイプなの?!」

 艶かしく舌でペロリと唇を舐めた。

 童顔なのに、なんてエロい顔なんだ。



「いえいえ、そんなお気になさらないで!!

 すぐにちますけど……!!

 ハッハハ……( ꈍᴗꈍ)!!!!」

 思わず照れ笑いを浮かべた。すぐに頬が熱く火照ってしまった。


 なにしろボクの股間は年中無休の反抗期。

 主人あるじの言うことなど、いっさいきかないだ。

 


 

「早く起きる御呪おまじないをして上げましょうか」

 姫乃は無邪気に上から覆いかぶさった。


「えェ!! おまじない……(⑉⊙ȏ⊙)!??」

 何をする気だろう。



「そうよ……(。•̀ᴗ-).☆゚.*・。゚」

 いきなり美少女はウインクをし、おもむろに顔を近づけた。

 甘い吐息がボクの鼻孔をくすぐってくる。


「えェ……(⑉⊙ȏ⊙)!!」

 まさか、このまま『チュー』をする気なのだろうか。




「ンうゥ……✨👩‍❤️‍💋‍👨✨✨💕」柔らかな唇がボクのものに重ねられた。


 姫乃は何の躊躇いもなく口づけをしてくる。

 


 こんな目覚めのキスをされたら、間違いなく起きてしまうだろう。


 燃えるように、全身が火照ほてってきた。心臓が早鐘のように高鳴った。



「フッフフ、早く大人のキスをしましょうね」

 美少女は、妖しく大きな紺碧の瞳を輝かせた。小悪魔みたいな表情だ。



「うゥ……、大人のキス」

 こんな美少女とディープキスなんて夢のようだ。考えただけでも胸がときめく。



「フッフフ、明日はバースデーねえェ」

「え、明日……(☉。☉)!!!」


「そうよ。教えてくれたでしょ!!

 7月22日はチン太郎のバースデーだって、違うの?」



「いやいや、明日じゃなくッて今日が、その誕生日だよ!!」



「え、だって蟹座の7月22日がチン太郎のバースデーなんでしょ!!」



「うン、そうだよ。一昨日おととい、7月20日に美浦半島から高速フェリーで出港して、ふた晩経ったから、今日はボクの誕生日だよ!!」

 


「じゃァ……(. ❛ ᴗ ❛.)!! やっぱり明日じゃん!! 今日は、7月21日ですもの!!」



「ええェ……(・o・;) !! どうして?!」

 なにかが可笑おかしい。

 絶対に今日は、7月22日のはずだ。

 

 セミの声だけがヤケに耳を煩わせた。


 



 その時、浜辺の向こうから聞き覚えのある笑い声がした。



「ケッケケェ、良いねェ……!!」

 あの嫌らしい笑い声は親友のジョーダンだ。


「キャッキャッ!!」

 可愛らしい女の子たちに囲まれて機嫌が良さそうだ。

 さすが美少女の国 《エデン》だ。



 どの子も美少女だらけで目移りしてしまう。今、ジョーダンと遊んでいる美少女は看護師のリンダだ。

 彼女も姫乃に負けず劣らず可愛らしい。



 だが今は、そんな事はどうでも良い。



「おい、ジョーダン!! ちょっと来てくれよ!!」

 さっそくボクは彼に声を掛け手招きした。



「なんだよォ!! チン太郎!! これからリンダたちと夜通しフェスティバルなんだ」

 リンダと肩を組んで、ヤケに愉しげだ。



「あのなァ……(ب_ب)!! なにが夜通しフェスティバルだよ。

 今日は、ボクの誕生日だろ!!」



「えェ……、誕生日ッ?! そうだッけ」

 とぼけた顔で聞き返してきた。


「そうだよ!! 昨日、言っただろう!!

 7月22日がボクの誕生日だって!!」



「ン、マジか。確かァ……、今日は、まだ7月21日だぜェ!!」

 ジョーは、腕時計を確かめた。セ○コーのダイバーズウォッチだ。

 完全防水で、その上、十年で一秒も狂わないと豪語していた。



「ほらァ、見てみろよ!!」

 自慢げに腕時計の文字盤をボクに見せた。



「ふン、ウソつけェ……!!」

 ボクは疑いの眼差しで城の腕時計を覗いた。だが、日付けを見て驚いた。



「うゥ……!! まさか!!」

 そんなはずはない。

 何度も目を擦って確認した。



 確かに日付けには『21日』と記されてあった。



「ゴックン……(ಠ︵ಠ;)!!」

 なにか、言いしれない不安がボクの胸に去来した。



 かすかに『龍宮伝説』のことが脳裏をよぎった。

 




 もしも……。





 浦島太郎が里へ戻ることなく『龍宮城』で乙姫と暮らして居たら、タイムスリップすることなく幸せに生涯を送れたのか。




 玉手箱を開けることなく『龍宮城』で天寿をまっとうできたのだろうか。

 

 




 






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