未確認シャーク
あきかん
第1話
暗闇の中をサメは泳ぐ。街の光が届かないそこで血を求めて漂っていた。
獲物がやってきた。二人組の男女がサメのいる抜け道へと入る。
「この先に良い店があるんだよ」
「そんなこと言って、いかがわしい所に連れて行くつもりなんでしょ」
「わかる?」
「せめて、ホテルにしてよ」
サメは息を潜めて獲物が近寄って来るのを待つ。二人組は光の届かない闇の底へと足を踏み入れる。
サメは男の首を掻き切った。隣にいた女に男の血がかかる。
「ふへぇ?」
と、女は言葉にならない声を上げた。サメは女も喰い殺した。2体の死骸をむさぼるサメに気がつく者は誰もいない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます