本編↓

第1話「次の停車駅はオタクです。」

「眠た〜今何時.........って!!やばいやん!遅刻する!!」

俺の名前は堀溝翔太。この春から大阪府にある高校に通っている。

俺は昔から電車が好きで毎日電車に乗って学校に行っているのがすごく幸せだ。

「行ってきまーす!ヤバいってー!あいつに怒られるー!」

俺は毎日大阪府にある阪慶電車萱島駅から学校の最寄り駅に準急に乗って通学している。

萱島から準急に乗ると数駅で着くのですごく便利だ.........

この準急っていうのがポイントなんだ!

まぁ〜それは時間ないからのちのち話すとして.........

「こんなん話してるのバレたらむっちゃ怒られる.........とりあえずホームに着いたから少し歩くとして.........」

そしてこの萱島駅には日本では珍しい、木がホームを貫いている駅だ。

木が生えているホームや駅は日本には数箇所あるらしいがこの駅が特にすごいとのは、樹齢700年を超える御神木のクスノキである、ということだ。というのも下に神社がありその木がそのまま生えている。萱島駅を高架化する時に伐採しようとしたが、地域住民からの強い容貌でそのまま残された。

「って言うどうでもいいことを話している時間があんたにはあるんですか?」

「こ、この声は.........」

「遅いと思ったら今日も遅刻.........お前そんなに私に怒られたいん?」

「そういうわけではないけど〜まぁまだ電車来てないしええやん?w」

「もう1回言うてみ?」

「すまん.........

本当の理由は寝坊してしまっ.........」

「はぁ?」

「すみません.........」

「言い訳はええねん!はやくこい!毎日、毎日同じことを言わすな!ホンマにお前だけわ.........

ま、お前が遅刻してくれた分私はコンビニでなんか奢ってもらえるねんけどな〜!www」

「とほほ.........」

「まもなく3番線に準急大淀行が7両で到着します。黄色.........」

今俺を怒っているやつの名は高柳みゆ。俺と毎日学校に行っている女子生徒である。

こいつはクラスの中では結構美人の方でよくモテている。

その甲斐あってよく告白されているが、いつも.........

「ごめん、私好きな人いてるねん.........悪いけど.........」

と言って振るらしい。

噂では女子に人気のイケメンも振ったことがあるとかないとか.........

男子たちはみゆの好きな人は誰かと探し回っていて、よく俺じゃないかと噂されるが.........

「は?また噂されたん?死んでもお前となんか付き合いたくないわ」

と言われる始末.........

だがこいつは毎日.........

「お前明日も一緒に学校行くぞ!行けへんかったらどうなるかわかってるよな?」

と言ってくる。もう毎日脅迫してくる恐ろしさ.........あなたにはわかる?

まぁ〜明日は早く行くから早起きさせるのはみゆには悪いし断っておくか〜

「明日早く行かなあかんからごめんやけど.........」

「は?私もはよ行くから」

「いや、そんなん悪いわ.........」

「お前に遠慮されるとかまじ最悪.........とにかく一緒に行くからわかった?そうじゃないとお前時間にラフになるやろ?」

「へいへい.........」

と一緒にいつも行こうとする.........なぜ俺のことがそんなに好きじゃないのに毎日一緒に行こうとするのか俺には分からない.........

幼なじみだからか?

まぁ〜ええか

「なぁ.........明日ってなんで早く行くん?」

「あ〜日直やねん。掃除とかしたりしなあかんくってさ〜」

「そうか.........それってすぐ終わりそう?」

「まぁ〜10分あったら終わるで?」

「じゃあ.........その後少し時間あったりする?」

「え?あ、まぁ〜いいけど.........」

まてまてまてまてまてー!!

これさー!漫画とかやったらなんかあるやつやん?俺あんま漫画知らんけどー!

え?何?こんなんとか?

「なぁ.........いつも冷たくしてごめん.........今日は日直のお仕事のために早起きしてえらいな〜!ご褒美によしよししてあげよう〜」

とか!

「耳かきしてあげるからおいで〜」

とか!!!普段興味無いけどこういう時に限ってクラスの美人っていう目で見てしまうんだよな〜!

「あ、告白とかそんなんじゃないから勘違いせんといてな?」

今思った全てのことを取り消したいし、今の幸せな時間を返してくれ.........

「あれ?wwwもしかしてした?」

「して.........へんし.........」

「したなー!!wwwお前が私と付き合うなんて100年早いわ!!てことでアイス奢りな?」

「はー?なんでやねん!!」

「え?決まってるやん!気持ち悪いから!お詫びとてね!」

「お前最低な人間やな.........」

「お前の黒歴史くらい.........学校でゆってもええねんで?」

「奢ります!」

「それでよし!」

クソ.........思ったこと全部バレてるやんけー!!

ほんまにこいつには逆らわれへん.........

そして次の日も俺はお決まり通り寝坊してみゆに怒られた.........

なんで俺こんなに寝坊するんや.........

寝る前に電車のこと調べだしたら3時くらいまで起きててそして5時起き.........

何が問題やねん.........

「いや、問題だらけやろ」

「え?なんで?」

「アホなん?2時間しか寝てなかったらそら寝坊するやろ.........だからいつも授業中寝てるんか.........」

「でも俺天才やからテスト前教科書ヒラヒラするだけで80点以上取れるから!どっかの誰かさんにはそこで勝てるからな〜!www」

「しばかれたいん?」

「すみません.........」

「ホンマに!2週間前から勉強してもギリギリやねんで!!そんな人の身にもなってもらえる?天才さん?」

「はい.........」

「まぁ〜掃除終わったら屋上来てくれへん?」

「あ、わかった.........」

この後俺は日直の仕事をちゃちゃっと終え校舎の屋上に行った.........そこにはみゆの他に3人の女子がいた。

一体何の話をされるんだろう.........そしてこの女子たちは誰だろう.........

「みゆ.........おまたせ.........」

「遅い.........けどまぁええわ。」

「で用って何?」

「うん。お前って部活やってなかったよな?」

「うん。やってないよ?」

「ほら、こいつなら大丈夫やって!」

「せやな〜みゆ言ってみて!」

「うん.........実はな.........私.........オタクやねん.........」

「は?」

「だから.........私.........オタクやねん」

「日本語喋ってもらってもいいっすか?」

「は?」

「いやだって部活やってないねん〜から私オタクやねん〜って話噛み合ってなくない?」

「そのくらい考えようや?天才やろ?」

「すみません.........」

「まぁ.........今回は私も悪いか」

おーこいつにしては珍しくひを認めた

「てか!?オタク!?」

「うん.........反応遅ない?」

「ごめん.........日本語噛み合ってなくて少し戸惑ってた.........てかひとつずつ教えてくれまずお前はオタクなん!?お前が?」

「そう.........なんか悪い?」

「いや、悪くわないけど.........お前そういうの好きじゃないと思っててさ.........少し意外やった.........やけどいいんちゃう?」

「でさ、そのオタクってちょっと.........距離置かれる存在やん.........それをさ.........変えたくて.........それで部活を作ったら同じ人もくるし.........なにか変えれるかも知れへんし.........」

「そうか.........でもなんのオタクなん?」

「アニメのオタクやねん.........実はここにいてる人らもそう」

「そうなんや!」

「それでなんの部活を作りたいん?」

「アニメ制作部.........」

「アニメ制作部か.........確かにアニメオタクならアニメを作ってみたいと思うやろうしその部活を作りたいっていうのも理にかなってるな〜でも俺アニメには興味無いけどなんで声かけたん?」

「その今部活を作りたいって生徒会に言うたら人数が足りひんって言われてさ.........でも誰かを適当に入れるのも嫌で.........本気でやりたいかさ.........でも誰かを入れないとできない.........そう考えた時に」

「動画編集できる俺を呼んだ.........」

「そう!なんでわかったん?あ、ストーカー?」

「人を直ぐに悪いやつにするなよ!」

「横から悪いねんけど、私もストーカーやと思ってんけど?」

「やんな!真奈ー!」

「そんなん言わなわからんでwww」

「いや、でももしかしたら堀溝君の予感が当たったってこともあるよ?」

「まぁ.........言われてみれば.........」

「ま、とりあえずストーカー!」

「あだ名にすんな!」

「とりあえず.........どうかな.........まぁ.........興味無いもの急に誘われても返事しにくいよな.........でも?私の立場わかってるよな?」

「え?この流れやったら別に断ってもいい感じじゃない?」

「は?そんなん許されると思ってるん?」

じゃあ〜あんな言い方すんなー!

普通ああ来たら断ってもいい感じやん?

「へいへい.........やればいいんでしょ〜」

「そう!やればいいねん!」

「でも.........せっかくやるんやったら俺、アニメにはあんま興味無いけど、お前たちの助けになれればええな!断ることは立場上出来ひんけど、なんか色々協力させてくれ!」

こうして俺は断ることの出来ない部活の勧誘に入れられた。

ちょっとやばい団体だ.........



(作者の猫耳ライムと申します。

この作品は去年の夏くらいから暇つぶしで作っていてどこかに公開出来たらいいな〜と思いずっと温めておいたものです。初めて書いたので面白くないかも知れませんがこれから色々考えて面白くしていきたいと思いますので、暖かい目で見守ってくださればと思います。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る