“雨の中”

ザーザーと雨が降る。


雨が降ると少し気分が下がる。


髪はは跳ねちゃうし、水はかかるし。


今日もアタシは周りに否定されてばっかり。


でも、そんな中今日は少しいいことがあったの。



「あー...今日に限って雨って本当にサイアクね...」


今日はお友達の家に遊びに行こうとしてたの。


アタシがそこの曲がり角を曲がろうとした時、


男の人とぶつかったの。


「きゃっ!」

「あっ!」

「すいません...前ちゃんと見てませんでした」

「あれ、アナタ...女の子...?」

「君は...男...の子?」


声を聞いた瞬間に分かった。


アタシは同年代の男の子の格好をした女の子とぶつかったの。


アタシはこの子の事が少し気になった。


「ごめんなさいね...!怪我はない?」

「大丈夫」

「あ、そうだ、アナタ名前は...?」

「ボクはヒカリ。輝くに瑠璃って書いて輝璃って読む。」

「アタシツバサっていうの。天に翼でツバサよ。」

「へぇ、いい名前してるね。」

「アナタもいい名前ね。」


どこかで聞いたことあるような名前だった



少し懐かしい気がした。



アタシ達は少し無言になった後


「じゃあボクここ真っ直ぐなんで...」

「あら奇遇ね、アタシもここ真っ直ぐなの」


アタシ達は一緒にこの道を真っ直ぐ行った。


「アナタどこまで行くの?」

「...」

「ちょっとぉ!何無視するのよ!」

「あぁごめん...音楽聞いてたから... 」

「そうだったのね...てっきりアタシのこと嫌いなのかと思ったわ...」

「そんな初対面で嫌いになるわけないじゃん」

「まぁ、確かにそう...ね...それで、結局どこまで行くのよ?」

「...ここ」

「ここは...アタシが行こうとしてたとこじゃないの...」

「...え、そうなの?」

「うん...」


アタシ達は中へと入った。


「お邪魔します」


ここの家はとても広い。


「いらっしゃい〜って、お姉ちゃんおかえり〜!ツバサもやっほー」

「え、お姉ちゃんだったの!?」

「そうだけど...」

「てか、お姉ちゃんって呼ばないでって何回も言ってんじゃん。」

「ごめんごめん笑」


アタシ驚いちゃった。


ヒカリちゃん...アタシのお友達のお姉ちゃんだったの。


お姉ちゃんというよりかは、お兄ちゃんに見えるけど...


「あ、一応念の為紹介しとくけど、妹のトモです。お世話になってたんだな。」

「そうだよ〜まぁ関わり始めたのは最近だけどね。」


確かによく見ればこの子達似てるわね...


「今日は新作のティーパック持ってきたから3人で飲みましょ。」


「やった〜!」



アタシは紅茶を飲んだ。


この紅茶はどこか切ない味をしているの。


淡くてすぐにでも消えそうな味。


でもほんのり優しい味があってとても美味しい。


「この紅茶美味しいな。」

「そうね...」

「ん〜...あったまるぅ...」

「トモちゃん美味しい?」

「うん!美味しい!」

「なら良かったわ。」


アタシは紅茶を飲み終え家に帰る準備をしていた。


「あ、トモちゃん、この紅茶のパックあと2つあるから後はアナタ達で飲んで頂戴。」

「え、いいの?ありがとう〜!」

「いいのよ気にしないで。」

「...ありがとな」

「こちらこそ!楽しかったわ。」




今日の日記はこれでおしまい。

今日は楽しい1日だったわ。

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