1章 22話

そこにはあのやくざみたいな人達は居なくなっていた。


「え?なんで?」


ポロッと出た言葉。


急いで老人の所へ駆け込む。


「大丈夫でしたか?」


「ありがとねぇ、助かったよ。」


「いえいえ!気をつけて帰ってくださいね!」


良かった。


ほっと一息ついて、バス停に戻ろうとして振り返ると


「!?」


なんで銀髪が…?


「ここで何やってんだよ」


「あ、いや、やくざ退治?」


「…はぁ」


いや、なんでため息つくの?答えたじゃん!


「ここに、なにしにきたんだっつってんの」


「あ〜、そっちか。水族館にきたんだよ」


「1人で?」


「うん。そう。」


「へ〜」


そう言ってまた立ち去った。

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