本編

第1話継続は筋肉なり

朝6時、いつも通りアラームが鳴る前に目を覚ました。


「よし、まずはプロテインだ」


朝のやることは毎日決まっている。まずは枯渇した体にプロテインだ。どうしても寝ている時間は栄養補給ができないため朝はもう空っぽだ。


「プロテイン50gに水400mlっと」


いつも通りの配分でプロテインを作り一気に飲み干す。今はマ○プロのココアがマイブーム。

プロテインを飲んだ後は有酸素運動だ。プロテイン飲む前にやった方が脂肪燃焼効果が高いとの説もあるが俺はいつも飲んだ後に行っている。




ジャージに着替え7km程走りシャワーを浴びる。そうすると大体7時前になっている。このあとやっと本日の一食目。朝ごはんは毎日同じものを食べている。

玄米と卵2個、そして納豆だ。


「うん。いつも通り美味い」


プロテインも良いがやはり固形物は美味しい。


その後少しゆっくりして家を出る。まさに完璧なモーニングルーティーン。ちなみに現在1人暮らしのため何人たりとも俺のこのルーティーンは邪魔できないのだ。




学校まで歩いて20分いつも通りチャイムギリギリに到着した俺は窓際最後尾の席に着く。


「おっす。太郎」


先に着くとすぐに前の席の短髪の男が声をかけてきた。こいつは田中かける。まぁ普通に良い奴だが女好きだ。ちなみに筋肉はない。


「なぁ太郎。海行こうぜ。今しか行けないじゃん。来年は受験だし」

「海?トレーニングとしてか?なら全然良いぞ。普段はやらないけど有酸素としては結構良いらしいし」

「ちげーよ。可愛い女の子をナンパしに行くんだよ」

「かけるらしいな。でも俺はいいや。興味ないし」

「えー!行こうぜ!太郎はもっと女の子に興味持てよ。筋肉だけじゃなくて。ほらあそこにいる桜井さん。学園のアイドルと同じクラスなんだぜ?」


そう言ってかけるは俺たちの斜め前の方にいる女子を指さす。彼女は桜井凛。まぁ見た目は可愛いと思うし、運動も勉強もできる。いわゆる完璧超人だ。


「まぁ可愛いと思うけど生きる世界が違うだろ」

「それがそうでもないんだよ!最近よく視線を感じるというか。何か席替えしたあたりから」

「気のせいだろ」


そんな他愛無い話をしている教室の前の扉が開かれ担任の教師が入ってくる。それに伴い俺たちも会話を切り上げ正面を向く。そのままいつも通りの学校生活が始まった。




授業も終わり放課後、ホームルームが終わると俺はすぐに席を立つ。向かう先はもちろんジム。エ○タイムフィットネスだ。ちょうど家までの帰り道にあり便利なのだ。


「今日は胸トレ🎵胸トレ🎵」


つい鼻歌を歌いながらジムに向かう。




ジムに着いた俺はいつも通りのメニューをこなし、スーパーで鶏むね肉2kg780円や卵などを購入に帰路につく。その後もいつも通りの晩御飯を作り10時には寝る。これこそが俺の日常。何人なりとも邪魔許されないのだ。そして明日も同じルーティーンを繰り返すのだ。継続は筋肉なり。

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