case1 華岬 稑(はなみさき りく)1

僕の名前は華岬稑29歳国内でも有名な大学を卒業し、大手企業勤めで幼馴染みの妻、菜穗(なほ)と一歳になる娘莉菜(りな)を持つ一児の父である。高校の頃とある出来事の後から幼馴染みと交際しそのままゴールインをしたがその前までは別に好きな人がいた。クラスのマドンナ名前は望月エレナ、日本とイギリスのハーフ金髪で容姿端麗、秀才、スポーツと全てを何でも持っていてできないことが無かった。その人は現在新進気鋭の女社長として毎日ニュースにでていた、そのニュースを見るたびあの時ちゃんと告白できていれば未来は変わったのかなと常々思うようになっていた。

今日もいつものように妻と娘に見送られて会社に出勤をする、周りから見れば何不自由なく幸せな生活だ、しかし人の幸福をましてや好きだった人の幸せを見てしまうと余計に心に棘が刺さっていく。あの日自分は告白できなかった…いやすることさえ叶わなかったのだから。もしあの時に戻れるならそう強く願うようになった数日後僕のもとに1通の招待状が届いた


~華岬稑様~

貴方のその過去を変えたいという願い奇跡をもって叶えて差し上げましょう。本日深夜、当シアターにてお待ちしております。~支配人~


なんとも胡散臭い招待状だったがほんの少しどこか期待していたのだろうしかし住所も電話番号も書いて無い、やはりそんなことはないのだと諦め寝てしまった。これが全ての始まりと知らずに

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