【嬉しさとりんの怒り】
家に帰ると夜の九時を回っていた。他の皆は夕食を済ませてリビングでまったりしていたが、俺たちの姿を見ると駆け寄ってきた。まず卓三がポストへの投函だけのはずなのに、なぜこんなに遅かったのか。なぜいきなりアプリのアドを聞いて来たのかと質問。
たかこは夕食は済ませたかと聞いてきて、剣は何か心配そうにしているだけだった。
まず卓三には今日は投函のついでに剣への復讐の準備をしてきたことを告げる。
しかし、新藤の存在は明かさなかった。それは卓三と新藤への配慮のためだ。りんにウインクをしながら、りんの知り合いに小門に近寄ってもらいゴーストアプリを仕込んでもらうと卓三へ伝える。その報告をすると、剣が何か言いたそうな顔をした。
俺はすぐに気が付いたが、まずたかこに夕食はまだだから残り物で何か作ってくれと頼み、剣の肩をポン叩いて「何も心配しなくて大丈夫だよ」とだけ伝えた。
そして、荷物を片づけて夕食をとり、とりあえずたかこの復讐のやるべきことは全てが終わったとのことで、皆で乾杯した。
次の日の夕方、全員で六本木に向かって火咲の店がある反対の道路に車を停め、車中から火咲の店の様子を観察した。昨日投函したものが、おそらく今日届き、何かしらの動きがあると踏んだためだ。
すると、読み通り早めに出勤してきた火咲が店に入った直後の午後六時半過ぎ、結構な数の刑事らしき人間が怒涛のように店に乗り込んだ。
そして、数十分後、刑事に取り囲まれた火咲が出てきて、あっという間に夜の六本木の町に消えて行った。俺たちもそれを見届けて満足し、車を発進させた。
皆が喜びの声を上げるなか、俺は火咲が逮捕され連れて行かれる時の光景で、一つだけ気になったことがあった。一人のベテラン風の刑事が、火咲を連れて行く時にキョロキョロとしていたのだ。
そして、俺たちが乗っている車にも視線を送っていた。
『もしかしたらあの刑事は、あの証拠が入った荷物の送り主が確認しに来ると読んでいたのかもしれない・・・』
そんなことを考えていると、急にりんの声が耳に入って来た。
「どうした?童貞君。何か気になったことでもあったのかい?」
「あ、いや別に・・・」
俺はなるべく早くに全員の復讐を成し遂げなければいけないと再度強く決意した。
帰り道にスーパーで酒といつもより豪華な食材をたくさん買い込み、たかこの復讐達成パーティーを開催。皆がワイワイ盛り上がる姿を見て何だか幸せな気持ちになった。
ここにいるみんなは元々死ぬ直前の人間だった。それが今美味い物を食べて、バカみたいに大騒ぎをしている。
俺はたまに自分の中で問うことがある。『あの時シャチを殺して後悔はないのか』と。
それはおそらく一応法律家を目指していたのも関係すると思うが、俺の生命の中にも『どんな人間でも人を殺してはいけない』という良心が存在し、その良心がたまに出てきてそれ考えさせるのだろう。
しかし、そのことを考える度に、否定も肯定のない中立という変な感覚に陥り、答えは出なかった。
今回もその答えは出ないが、この光景を見てはっきりとわかることはある。
『俺があの時シャチを殺さなければ、この光景は見られなかった』
パーティーも終わり、剣と卓三は酔いつぶれて寝てしまった。
りんとたかこが片づけをするなか、俺はたかこにこれからのことを聞いた。するとたかこが卓三の方をちょっと見てから、自ら田中と付き合っていることを話し始めた。そして、結婚の約束をしたことも。
しかし、田中の離婚が決まるまではメールだけの関係にしているとのことだった。それができなければ別れると、たかこから田中に伝えたらしい。
俺は気になっていたことを聞いてみる。
「あのさ、たかこさんはその、田中に近寄った本当の目的は話したの?」
「え?それは卓三さんの復讐とかってこと?」
「そう・・・」
たかこは半分笑ながら、そして恥ずかしそうに言った。
「それは言わないよ。言ったらみんな困るし、言う必要ないでしょ?だって正直私は初めて彼を見たときから何ていうか、凄いタイプだったんだもん。それで自分から道に迷った作戦で誘ったんだもん。それは事実だからね。っていうか、それはもちろん彼には言ったよ。そしたら積極的な女性は素敵だって言ってくれた」
「そうかそうだよね。野暮なことを聞いてすんまそん」
そして、たかこは急に気まずそうな表情になって言った。
「それで凄い勝手なんだけど・・・向こうの離婚が成立するまで、ここに居てもいいかな」
俺は即座に答えた。
「もちろんだよ!っていうか、たかこさんが居ないと家事が・・・ねぇ!」
最後にりんに向けて言うと、りんは黙って俺に肩パンをした。そして笑顔でたかこに言った。
「そうだよ。たかこさんの料理は私より全然美味しいし、掃除も私よりきちんとしてくれるしさ。洗濯ものも私と違って文句一つ言わずに、ちゃんと畳んでくれるしね。本当に絶対にいいお嫁さんになるよ!・・・ねぇ!」
りんも最後俺に向かって言い、もう一度今度は思いっきり肩パンをしてきた。
俺がうめき声をあげ「ごめんなさい・・・」というとたかこは嬉しそうに「ふふふ」と笑った。
その後、たかこがこの話を卓三にもした方がいいかと聞いてきたので、俺は「話す必要はないよ」と答えた。
その二日後、りんの携帯に小門の情報が入って来た。待ってましたと言わんばかりに俺はすぐにその情報を新藤めぐみに伝えて依頼を要請。そして皆を呼んで打ち合わせをした。
今回は剣の復讐だが、前に剣に確認した通り小門のスキャンダルを元に三崎のブランドに傷をつけるのが目的であることを説明。
相変わらずりんは納得していないようだったが、他の皆は納得してくれた。今回はりんの信頼できる人間に小門に近づいてもらい、ゴーストアプリを仕掛けてもらうことも伝える。
そして、おそらく未成年にも手を出しているため、その証拠を掴んで卓三と剣に編集してもらい、今回はネットを含めて日本で一番多く見られているであろう週刊誌の編集部に送ることにした。
その週刊誌の発売曜日の二日前に届くようにし、二日後の発売日に記事にできない場合はライバル誌や各新聞社にも送るという手紙も添える。
なので、今回は急いで記事として成立しうる細かい証拠を揃えて編集しなくちゃいけない。俺は、改めて卓三と剣には深々と頭を下げた。
ということで今回も皆ではそんなに動くことはなく、時期が来るまでそれぞれの時間を過ごしてほしいと言って解散した。
俺が楽しみのひとつであるコーヒーを淹れ、それを飲みながらボーっとしていると卓三と剣が、話があると言ってきた。
二人にもコーヒーを淹れてあげると、卓三が意を決した感じで口を開いた。
「実は僕が会社に復帰するタイミングで、剣くんにもうちの会社に来てもらうことになって・・・」
「え?それって・・・剣くんも卓三さんの会社に勤めるってこと?」
剣が恥ずかしそうな顔で言った。
「始めはアルバイトって形だけどね・・・」
「マジかぁ!え?凄いじゃん!ちょっとみんな集合!」
台所で片づけていたたかことテレビを見ていたりんが揃ったところで、改めて剣のことを報告。詳しく卓三に聞くと、卓三の部署ではウェブデザイナー的な人材を探していて剣のデザイン力に目を付けたという。
そして、卓三が会社に推薦して卓三自らが責任を持ってパソコン操作を教えることを条件に、まずはアルバイトとして雇いたいという話になったというのだ。
皆自分のことのように喜び、大はしゃぎだった。
そして、恥ずかしそうにしている剣の肩に手を掛け、俺が「よしっ!じゃ今からパーティーだぁ!」と叫ぶと、まず剣が肩に乗せてある俺の手をスッとどけて「いや、それはいい。まだバイトだし」と言い、卓三も「うん。そうだよね。それよりまだ教えることがたくさんあるしね」と言い、たかこも「そんなに何回もやったらパーティーの価値がさがるよね」と続き、終いにはりんまで「っていうか今作戦中だし。油断できないっしょ!」という始末で、俺だけ取り残されて、皆がそれぞれの場に戻って言った。
一人残された俺は「えぇー?」とつぶやき、その場に座った。
コーヒーを一口の飲み、その味が口いっぱいに拡がると、改めて嬉しさが込み上げてきた。
これで、りん以外は生きることが決定した。
皆それぞれ色々あって、死のうという決断にまでなった人間が、今また前を向いて生きようとしている。人間って、生命って、本当に凄いなと改めて思った。
それから二日後に、新藤から小門のスマホにアプリを落とせたんじゃないかというメールが入った。さっそく卓三に頼んで確認すると、ビンゴ。しっかりと落とされていた。
俺はすぐに新藤へ電話を入れ丁寧にお礼を言った。そして再確認する。
「っていうか本当に大丈夫だったの?例えば無理やりレイプされたり、そうだ、変な薬とか飲まされたり注射で打たれてない?」
「何言ってるの?全然大丈夫だよ。でもさすが今大ブレイクしてる俳優さんだよね?凄いかっこよかったし、オーラが全然違ったよ。つか顔が超小さいの!」
俺は再々度、新藤に不安をぶつける。
「ほらほらほら、だから心配なんじゃん!あいつは見かけはあれだけど、中身は本当にやばい奴だからさ!」
新藤がすぐに訂正する。
「何てね。私もあいつの危険な感じは察知したよ。だてに数多く男と関わってきてないからね。大丈夫。心配ないよ。今までの経験をフルに発揮して、自分なりに完璧なことはしてつもりだよ」
「そうか、なら良かった・・・それはそうと、どうやって小門に近づいたの?」
俺は仕事を頼み新藤も何の戸惑いも見せずに了承したので、その時は何も思わなかったが、その後一般のOLである新藤がどうやって芸能人である小門に近づくのか気になっていたので聞いてみた。
しかし、新藤は「それは企業秘密」と一言だけ言い、俺も納得し最後は新藤が「今度またゆっくりと遊ぼうね」と言ってきたので、「おう」と返事をして電話を切った。
そこから、皆で小門の証拠集めが始まった。
小門のスマホの監視を始めると、すぐに小門が宿泊しているホテルにデリヘルを呼んだことがわかった。そしてタバコと思わせてデリヘル嬢に大麻らしきものを吸わせてキメセクを実行。その確固たる証拠が手に入った。小門はその行為をスマホで撮っていたため、全ての映像が俺たちの手に入ったのだ。俺たちは呆れた反面、簡単にすぐに証拠が入ったことには素直に喜んだ。
そして次の日、今度は音声だけだが、どうやら小門の部屋に若い女子高生らしき子が入って来たようで、とんでもない会話が飛び込んできた。
その子は中絶したとの報告をしに来たようだった。
小門はそれを聞き、激怒している様子。
「お前何で?何で俺の最高の遺伝子を殺すようなことをするんだよ?」
「だって・・・私まだ高校生だし・・・」
その直後「パン!」という平手打ちをしたような音が聞こえた。
「お前さ、お前は俺のファンだったんだろ?あの打ち上げには自分から無理に友達に頼んで来たって言ってただろう?それほど俺のことが好きだったんだろうが!なのに何でそんな勝手に俺の遺伝子を殺したりするんだよ!」
たかこがそれ以上聞きたくないのか、席を外す。
引き続き音声を聞いていると、女の子の叫び声と殴る音が三往復くらい続き、いきなり卑猥な行為の映像がパソコンに飛び込んだ。小門は殴った女の子との行為を、自分のスマホで録画し始めたのだ。
今度は脅かして生ませるつもりなのだろう。剣も目を逸らし、卓三も見たくないと言った感じで下を向く。りんも席を立った。
俺は見たくないとかいう感情以上に腹わたが煮えくり返り、それと同時にシャチの姿が頭に浮かんだ。
俺はこいつも絶対にのうのうと生かしておきたくはないと強く思った。でも今回はこいつを殺るわけにはいかない。あくまでも今回のターゲットは剣の復讐相手である三崎だからだ。
小門のことは警察に任せるしかない。
とりあえず卓三にこれまでの映像の録画を頼み、小門のスマホの位置情報から二人が居るホテルの場所を割り出してもらった。
そして、皆に一度リビングに集まってもらい、自分の考えを伝えた。
「これはあくまでも三崎への復讐だから、小門のことは警察に任せようと思う。小門が警察に掴まれば三崎のブランドに、どでかいダメージを与えられる。それで剣くんの復讐は終わることになる。これは剣くんの希望だからさ。これでいいんだよね?」
剣に聞くと剣は「うん」と軽く答えた。
すると、りんが黙って外に出た。俺はりんの想いが痛いほどわかったので、卓三と剣に証拠の作成を頼み、すぐにりんを追いかけた。
りんは車に乗りすでにエンジンをかけている。助手席に飛び乗って車を発進させたりんに聞いた。
「っていうか、免許は持ってるん?」
「持ってるよ!何年も運転してないけど・・・」
「ちょっと、運転変わりま~す!」
すぐに車を停めさせて運転を変わった。そしてどこへ行くのか聞き、車を走らせる。
行先はもちろん小門が居るホテル。新青梅街道に出たところで一応聞いてみた。
「ホテル行ってどうするん?」
「もちろん、あの子を助けてあいつを殺す」
俺は運転しながら心の中では頭を抱えていた。どうしたものかと頭をフル回転させる。
「そうか・・・っていうか、あの女の子は知り合い?」
「そんなこと関係ない!」
食い気味でかなり興奮している様子だったが、俺も引く分けにはいかない。
「いやいや、そこ大事よ。知ってる子ならあれだけど、知らない子なら、お前ら誰だよ?って話になるしさ・・・」
「うるさい!」
俺は、もうこれでもかっていうほど、やさしい口調で言う。
「それにさ、本当に悔しいけど今から行っても間に合わんよ」
りんは黙り込んだ。そしてしばらくすると、りんのすすり泣く声が聞こえた。
「あいつなんなの?この世にあんな奴がいるなんて信じられないよ・・・」
「まったくだ・・・この世には人の心を持たない本当の悪ってやつがいるもんだな・・・」
俺は再びシャチのことを思い出していた。
『あいつも自分の歪んだ欲望を満たすために人の命を弄んでいた。小門も同じ部類だ。でも小門は運良く、俺とは出会わなかった。だから死なずに済んだ。もし小門の現場に俺が出くわしていたら、躊躇なく殺していただろう』
「あの子どうなるんだろう・・・」
りんがぼそっと言った。
「あぁ、どうだろう・・・もしかしたらまた妊娠しちゃうかもしれないけど・・・とりあえず帰ろう!早急に卓三さんと剣くんに証拠を作ってもらって、早くかたをつけなきゃ被害がもっと広がる。それを止めることが、俺たちにできることの精一杯だよ」
「うん・・・」
俺は車をUターンさせた。そして確信を持って言う。
「大丈夫だよ。小門はちゃんと法律で裁いてもらう。あいつはおそらく大麻取締法違反と強制性交等罪に、あと淫行も問われるから執行猶予は付かないと思う。特に強制性交等は刑が厳しくなったからね。だから何年かは刑務所に入ることになるよ。そうなるとその後はもう思い通りの人生は送れないからさ」
「・・・うん」
俺たちは西東京の家に戻った。
それから卓三と剣になるべく急いでほしいと頼み、二人の編集作業が始まった。
俺はどこの警察署へ送るべきか考えて、小門の事務所のある渋谷を管轄とする渋谷警察署に決定。そして、一人でソファに寝転がり、最後のりんの復讐について考えた。
ターゲットは今やテレビで見ない日はないくらいの芸人で、MCも務める富谷健二と大物歌手で自分の番組を持つ大御所の宇川瑞枝。そしてプロデューサーの村尾茂の三人だ。
今までの感じだと、三人を調べ上げて不倫かパワハラなどのスキャンダルを仕掛けるのが妥当だが、俺的にそれだけではダメなような気がした。例えば、卓三、剣、たかことりんを巻き込んでの作戦ならそれで問題ないのだが、俺個人というか一人になった時のモチベーションを高めるには、それでは足らないのだ。
『ここいらで、また大きいことをしなければ俺自身死にたくないと思ってしまうかもしれない・・・』
とりあえずは仲間の四人が関わるうちは今まで通りの作戦でいき、もし一人で行動することになったら宇川、富谷、村尾の三人には社会から居なくなってもらうほどの、お灸を据えようと決めた。
そのあと以前卓三に頼んであった火咲の取引相手だったヤクザの情報が入っているUSBをどこにしまったかを思いだしていると、ひょいとりんが顔を出してきた。
「何をしているのかね?ちみは。まだ時間がかかるみたいだから、証拠ができたあとのことを考えようよ」
「あぁ、そうだそうだ。ありがとう」
俺たちは証拠ができたら夜中でもなんでもすぐに渋谷に向かい、適当なポストに入れることに決めた。それにあたり、ポストがどこにあるかを調べた。
繁華街や大通りは防犯カメラがある可能性があるため、今回も上手く探して人通りの少ないポストを選ぶ。結果、青山女子短期大学の裏にある通りの分かれ目にあるポストに決めた。
そして、そのあとりんの復讐方法について本人に軽く聞いてみた。
「でさ、りんの復讐だけど富谷と宇川と村尾じゃない?どうするかね?とりあえず三人の弱みを握って週刊誌。で、結果富谷と宇川は一回全部の番組を降板。宇川の番組のプロデューサーが村尾ってことで、自動的に村尾にも大ダメージってな感じでよろしいかしらん?」
「え?っていうか、そんなことできるの?」
「いやわからんけど、とりあえずその方向性で、明日みんなで知恵を出し合おうかと・・・」
「そう・・・」
りんは何ともいえない複雑な表情だった。
その後、卓三と剣の作業が終わったのは深夜の二時過ぎだった。
卓三と剣にはゆっくり休んでもらい、りんとたかこには先に休んでてもらっていたので、俺は一人でその証拠を渋谷のポストに入れるべく車を発進させた。
いつものスーパーの前を通り井の頭街道、環八へと入り首都高で外苑出口まで行き目的の渋谷のポスト目指す。
深夜の一人東京ドライブも悪くない。出発直後は深夜の東京の姿を眺めながら色々考えようと思っていたが、俺自身も結構疲れていたのか、ボーっとしてしまい運転以外のことは何も考えずに、往復九十分かけて深夜四時前に西東京の自宅に帰ってきた。
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