第26話
僕が元いた世界で起きたバトル・オブ・ブリテン。
しかし、この世界ではバトル・オブ・ブリテンではなく、バトル・オブ・ヨーロッパ、バトル・オブ・ジャーマンなどと呼ばれるだろう。
イギリスの精巧なレーダーの支援を受けた大日英帝国空軍はドイツ本土の制空権を獲得するため、動き出していた。
大日英帝国空軍のパイロットの殆どが中国人、旧ソ連、ロシア帝国人などで構成されたろくに訓練もしていない素人集団だった。
だがしかし、大日英英帝国には豊潤な資源がある、
資源を元に作られた大量の物量を持って作られた圧倒的な量の空軍はドイツ軍の空軍を苦しめた。
キルレはびっくりするくらいものだった。質とはここまで重要なのかと驚愕するほど。
だが、ドイツはこの戦いでかなり消耗している。
貴重な飛行機を、貴重な熟練なパイロットを確実に失っていっていた。
それに対し、日本が失ったものはそれほど多くない。
もともと飛行機は大量生産態勢ができていて、資源もかなりあるので、重要ではなく、失ったパイロットも別に練度が高いわけでもない。代わりはいくらでもいた。
そんな最悪の戦いを続け、ドイツ空軍の数がかなり減り、疲労が溜まったところで、最新鋭の技術で作られた飛行機に乗り、たくさんの訓練を積んだ熟練のパイロットたちが出動。
精鋭達がドイツの空で暴れまわった。
イギリス人だったり、日本人だったり、中国人だったり、元ソ連軍パイロットだったり、色々な人種が入り混じっているので、連携はそれほどだったが、それでも十分な力を発揮した。
精鋭が出動して、一週間もすればドイツの空は大日英帝国のものとなる。
そして……そして……そして……最悪の兵器が投入される。
ドイツ首都ベルリン。
一つの太陽が産まれ、輝く。
核の炎はドイツ人の心に強く刻み込まれ、恨みを憎しみを抱え、そして……何よりも絶対的な絶望感を抱かせた。
ドイツのベルリンに投下された原子爆弾。
それはドイツの心を折るには十分だった。
ドイツはすぐに降伏。
そしてドイツに続くように様々な国々が大日英帝国に対し、降伏を宣言した。
僕が元いた世界同様に。核は。
戦争を終わらせる光となった。
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