第56話 不思議の国の鳥貴族
私は、悪夢と腰痛のダブルコンボで目が覚めた。
朝ごはんのために起き、Twitterを開いた。
すると、トレンドに関西ジャニーズ緑系タレントがトレンドに入っていた。
彼は、一番最初の推しであり、ドラムという特技を始めるきっかけの人。
私にとっては大切な人。
なにわ男子になにかあったのか、とタップすると、熱愛がすっぱ抜かれていた。
相手は有名女優さん、私の大好きなドラマの共演者さん。
現実か夢か分からず、私は味噌汁のために沸かしていたお湯を足の上に流していた。
案の定、やけどをしたものの、それよりも心のダメージの方が大きいため気にならなかった。
家族のグループラインに連絡を入れると、母親に怒られた。
「朝何時だと思ってんの?今日は休みなんだから静かにして。」
親友に連絡を入れると、親友も驚いていた。
持つべきものは親友である。
私の気持ちを秒で察し、話を聞いてくれた。
私がキモオタムーブをかまし、それをスルーしてくれたのも親友ならではの接し方である。
変なアイドルに走られるより、彼女の方がいい!という厄介オタクそのものの考えを引きずり、一日が終わろうとしている。
素直に喜べなくてごめんなさい、それでも私は二人とも好きだから。
幸せになってね。
イッツマイソウルとローリングコースターだね。
結婚したら、鳥貴族で課金しようと決めた。
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