腎臓、1個いくら?

澪凪

第1話 朝4時の激痛

私は先輩の家に居た


すやすやと寝ていると身体に違和感を感じた


背中痛と腰痛だ


慢性の腰痛も持っている為、いつものだろうと見過ごそうとした


しかし、動けないのだ


トイレにも行けない


寝返りも打てない


このままでは、異性の先輩の部屋でおねしょした女、というレッテルを貼られてしまうと思い、全力でトイレに行き、帰宅の準備をした


帰宅準備中も背中や腰は激痛で、早く帰りたい一心だった


先輩を困らせるのは嫌だった私は、「実家でトラブルがあったから帰る」と伝え、始発で帰った


家に着くなり、腹痛が加わった


熱が出た


37.5か…まあまあだな…


寒気がする


この寒気は…どちらかというと気持ち悪い方のやつだな…


とりあえずお昼まで寝てみるか、と様子を見た


すると、12:30


38.0と体温計が示していた


はー…コロナかな…?死にてえ〜〜と思った


その他の症状も続いている為、緊急外来に行った


片道1500円はとてもきついが、今の状態が治るのならと思い、飛び込んだ


その病院は研修医が問診をするシステムを採用しており、私は懇切丁寧に説明した


研修医は「虫垂炎の可能性」といい、検査をたくさんした


血液検査、造影CT、尿検査、点滴、さまざまなことをした


結果は何もなく、「過敏性腸症候群」と言われ、「あなたは健康体そのものです。ご帰宅ください」と言われた

「スマホ触る元気もあるんですね笑」とも言われた


その研修医は「明日、当院の消化器内科に来てください」と言った


私は研修医に嫌味を言われるために1万以上もお金を払ったのだ、と思い、余計に身体が痛くなった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る