はじめまして。
　この度は自主企画の「【５作品限定★感想書きます】可愛い女の子が主人公の小説が読みたいんじゃあ！」にご参加いただきありがとうございました。

　さっそくですがここまで読んだ感想をば。

「かわいい女の子が主人公」
　というテーマですので、主人公である「ダイアナ」について私がどう感じどう思ったかについて述べさせていただきます。


　気になった点……

　①地の文の違和感

　一人称なので、
「字の文＝ダイアナの独白と感じていること見聞きしたこと」
　ということになると思うのですが、
「だわ」「かしら」「わね」の語尾が私には気になってしまいました。

　貧民街の孤児として生まれ、長年、子爵家にてメイドとして勤めてきた１７歳の人物というよりかは、どこかのお嬢様、あるいはマダムのような印象があります。
　
　②ビジュアルについての情報の少なさ

　ダイアナのビジュアルについてほとんど触れていないことも少し物足りなさを感じました。聖女の身代わりなのだから、ザターナとそっくりということはわかるのですが……。

　③動機の乏しさ

　主人公が何かするときに、自分の意志で行動している感じが少ないように感じられました。ダイアナなりの思惑や、こだわり、意欲とその意欲を裏付ける出来事などがあればもっと深みが出ると思います。

　良かった点……

　①一貫したキャラクター

　深刻にならずにのほほんとしていて、とにかくぶれないところがキャラが立っていて気に入りました。かといっておつむが残念な子かというとそうでもなく、子爵家でメイドをしていたためか、社交界についての知識もあり、文藝などにも学がある様子……。人からぽんこつと思われていていて、本人も無自覚ではありますが、本質的には頭脳明晰で機転の利くキャラクターなのですね。

　②まったく嫌味がない

　ぽんこつなので嫌味を言われても気づいていないということだと思いますが、誰に対してもネガティブになったり嫌悪感をあらわにしないところが良いと思います。イラッとして「復讐してやる！」みたいな人間味があってもそれはそれで面白いのですが、ああ、あくまで平和路線で解決していくんだな……。でもどうやって？と続きが気になる良い要因でもあります。

　③公平である。イケメンが多数いるのに特定の人物にときめいたりしない笑

　私はこういった女性向けの作品にあまり馴染みはないのですが、女性主人公かつ年頃の男性がたくさん出てくるような物語の場合、
　主人公はこっちの男にふらふら、あっちの男にふらふら……と、よく言えば揺れ動き、悪く言えば節操のない動きをよくしています笑

　そこが楽しいところなのですが、私の好みで言うと、一貫していてほしいな……と思うことが多いので……。

　以上、簡単ではありますが感想とさせていただきます。