◇これまでの『ランダム勇者』のあらすじ◇

◆まえがき


久しぶりに『ランダム勇者』の続きを書こうとした時、作者であるわたし自身がストーリーの内容に関してうろ覚え状態であることに気づきました。ですので、今までの『ランダム勇者』を振り返りながら、一話ずつ要約していきたいと思います。


※ついでに所々加筆修正をしましたが、ストーリー展開に関わるような修正はしていません。


是非あらすじを読みながら、ランダム勇者のことを思い出して頂けたら幸いです。もちろん一話から読み直してくれても構いませんよ!


では、スタート!


■第一章 ノービス脱却編


◆01 いきなり卒業

ネイビスは勇者学院の卒業式の日に前世の記憶を思い出し、この世界がよくプレーしていたゲーム『ランダム勇者』の世界であることを悟る。同じく落ちこぼれだった僧侶見習いのビエラと剣士見習いのイリスとパーティーを組んだネイビスは、ゲームの知識を使ってこの人生を思い切り楽しもうと決める。


※ゲームとの齟齬1

この世界では転職という概念がない。


◆02 旅立ち

魔王討伐への旅立ちの時が来た。ネイビス達はゲームのスタート地点である噴水前に集合して、今後の方針やお互いのステータスを確認する。ネイビスがマギカードを紛失したり、無一文だったりといったハプニングはあったものの、ネイビスの提案で王都の北に広がるスライムの森に行くことになった。


※ゲームとの齟齬2

この世界では、ゲームと違い【マギカード】や【掲示板】がある。


※作者から一言

マギカードや掲示板の存在が、後々のストーリーに大きく関わっていく予定ですので、お楽しみに。


◆03 スライムの森

ネイビス達の目標はシルバースライムとゴールデンスライムのみ。故に彼らはスライムの森に出現する属性スライムを避けながら、【隠しエリア】を目指す。途中、普通のスライムと戦っていくつかレベルが上がった三人は、ネイビスの知識を頼りに隠しエリアである滝の裏の洞窟に辿り着く。一悶着あったが、ネイビスはインベントリの存在を思い出し、失くしたと思っていたマギカードを見つける。


◆04 隠しエリアinスライムの森

ネイビスの戦術でシルバースライムとゴールデンスライムを倒していく三人。ネイビス達は大量の経験値とドロップアイテムである銀塊、金塊を獲得していく。ゲームではフラグを立てないとこの隠しエリアには入れないのだが、現実世界となった今ではそんなことはないらしい。イリスがネイビスの知識に疑問を持ち、その理由を訊く。ネイビスは前世の記憶のことを話すが、ゲームという概念は有耶無耶にした。攻略は続く。


※ゲームとの齟齬3

フラグは立てなくても大丈夫。


◆05 ミスリルスライム

シルバーバングルに続き、ゴールドバングルも獲得する。それぞれの効果はVITプラス50とHPプラス150。2つは前衛のイリスが装備することになった。初めてのボス戦の敵はミスリルスライム。シルバースライムの絶対的な防御力とゴールデンスライムの体力を併せ持ち、そして回復魔法も持つミスリルスライムに苦戦するも、なんとか勝利する。対価に経験値二倍という破格の性能を持つミスリルバングルを手に入れ、ネイビスが装備した。


◆掲示板回1 


スレッド名【143期生卒業おめでとう】


掲示板にてお互いの卒業を祝い合う卒業生たち。しばらくして彼らは情報共有を始めた。ネイビスのパーティーが王都から見た東西南北に広がるエリアのうちもっとも危険な北の森に進んだことが話題となる。勇者パーティーは冒険初日にして次の町ロコルを目指しているそうだ。


◆06 勇者パーティー

ネイビス達三人はスライムの森を抜けて次の町ロコルに辿り着くが、ロコルの町の入口で同期の勇者パーティーと出くわす。どうやら勇者パーティーは属性スライムの出る北の森を恐れて避けて来たらしく、ネイビスのパーティーが北の森を抜けてきたことに不服な様子。ロコルの冒険者ギルドの前でダルフィスという勇者学院の先輩に出逢い、冒険者の厳しさを説教されるも、ネイビスは強くなることを諦めないと心に誓う。


◆07夜の宿屋

冒険者ギルドで無事マギカードを更新して、Dランク冒険者になったネイビス達は今後の方針や、ステータス、掲示板などを宿屋で確認することに。まだ夜の展開はない。


◆08 アクセサリーショップ

銀塊や金塊が思った以上に高く売れたが、その反面、アクセサリーの値段もゲームでの価格よりも遥かに釣り上がっていた。ネイビスはロコルリングという銀色の指輪を買う。効果はHPプラス30とSTRプラス10。ビエラは魔晶石のネックレス(MPプラス30)と銅の指輪(INTプラス15)を買った。


※ゲームとの齟齬4

アイテムの価値がゲームと違う。


◆09 空の旅

飛空艇に乗った三人はダンジョン都市イカルへと向かう。ネイビスとビエラの仲が良すぎることにイリスは不満を覚えていた。デッキにてネイビスはルートというどこか胡散臭い好青年ルートと出会い、恋愛に関してアドバイスを貰う。ルートと話すうちに飛空艇はイカルへと着くのだった。


※ゲームとの齟齬5

まだ行ったことのない土地にも飛空艇で行くことができる。


◆10 愛の告白

発着場でネイビスがイリスとビエラに合流すると、二人の間に変な空気が流れていた。それが自分のせいであることを察したネイビスは、最強になるために仲違いしている暇はないと、思い切って二人に好きだと告白する。告白は成功し、イリスがデレるようになった。


◆掲示板回2


スレッド名【141期でAランクダンジョン『ドラゴンの巣』を攻略し隊】


勇者学院の141期卒業生達は、Aランクダンジョン『ドラゴンの巣』に関する情報を共有して確認していた。すると、そのスレにおかしなやつが入り込む。彼は143期のノービスだった。彼に関して一悶着起こるが、それも勇者パーティー『絶対零度』がイカルへと来たという情報によって有耶無耶になる。


◆11 朝の一幕

ルートの言葉を受けて、積極的になったビエラだが、一方のイリスは奥手だった。朝のイチャラブ展開は、イリスのスキル『スラッシュ』によって阻止される。町はSランクの勇者の話で持ちきりだった。それを受けてネイビスは一週間もあればSランクは余裕だと宣言する。だが、『ダンジョンは一日に一回ルール』がネイビスの行く手を阻むことに。


※ゲームとの齟齬6

ダンジョンは一日に一回まで。


◆12 剣聖三兄弟

作戦会議の後、Fランクダンジョン『ウサギパラダイス』への列に並ぶと、前に並ぶ三人はどうやらひとつ上の142期の勇者学院の卒業生らしい。ネイビスは上級職である剣聖の三人に旅路の話を尋ね、自分達がイレギュラーであることを再確認する。


◆13 ウサギパラダイス その1

初めてのダンジョン攻略に、ゲームとの違いを実感するネイビスだった。現実では戦えば疲労感が溜まり、攻撃を喰らえば動きにくくなる。一方でゲームでは疲労はないし、攻撃を食らっても普通にキャラクターは動くことができた。これらの点が一日一回ルールの原因だとネイビスは考えた。


◆14 ウサギパラダイス その2

ネイビス達はなんとかウサギパラダイスを攻略した。ネイビスは疲れが溜まっていたが、イリスはへっちゃらの模様。これにはVIT値が関わっていた。ネイビスは現実となったこの世界では、こういう面でもステータスが影響するのだと感慨深くなるのだった。


※ゲームとの齟齬7

ステータスが戦闘以外にも意味を持つ。


◆15 絶望のち歓喜

ネイビスはウサギパラダイスの二周目をしようと考えていたが、その考えは直ぐにへし折られる。ダンジョン入り口の受付で攻略履歴が確認されるため、一日に二回以上のダンジョン攻略は出来ないのだ。ネイビスは絶望した。一生ノービスのままなのではないかと。だが、ネイビスはイリスとの会話で未発見のダンジョンを有するダンジョンロードの存在を思い出す。ネイビスは思った。最強の日は近いと。


◆16 旅路

三人はダンジョンで得たツノウサギを換金し、翌朝ダンジョンロードへと旅立った。ロックリザードを避けながらカルボ沙漠を北上し、次の町ネルトに着く。宿屋でネイビスは今後のレベル上げ計画をイリスとビエラに語る。その夜、掲示板にて『勇者ルート』の名を見つけて、同じ名前の男を想起し「まさかなぁ?」とネイビスは思うのだった。


◆17 ダンジョンスキップ その1

ネルト山にあるEランクダンジョン『羊達の悪夢』に向かう三人。その道中で、回復魔法が疲労に効果があることを知る。疲労問題を解決したネイビス達はダンジョンを来る日も来る日も周回する。二週間のダンジョン周回の末、ネイビスは50レベル、イリスとビエラは42レベルになった。三人は『アクセサリーの都』と呼ばれる次の町ハルオンを目指す。


※ゲームとの齟齬8

疲労という概念があるが、回復魔法で治すことができる。


◆18 夜のデート

ビエラと比べてRESの低いネイビスとイリスは馬車の中で酔いに酔っていた。ネイビスの『リカバリー』やビエラの『プチキュア』を使うことでその場を凌ぐ。ハルオンの宿屋に着くや否やイリスは酔い疲れで眠ってしまった。残された二人は、ビエラの提案で夜のデートに行くことに。雰囲気のある公園でビエラは子どもの頃の夢を語る。二人はキスをして『恋人の鐘』を二人で鳴らした。


※ゲームとの齟齬9

状態異常回復魔法は酔いにも効果がある。また、RESが高いと酔わない。


◆19 修羅場

イリスに昨夜のことを訊かれるネイビス。なんとか誤魔化せたものの、結果的に嘘をつくことになったネイビスとビエラはきまりが悪かった。三人は気を取り直して武器を買いに行くことにしたが、買おうとしたミスリルソードはなんと白金貨5枚もする。インベントリにある大量の羊達を売り払うことで、イリスはミスリルソード(ATK50)を買うことができた。ネイビスは毒牙(ATK30+毒)を買った。


※作者からの補足

ネイビスの初期装備のアイアンソード(ATK15)

イリスの初期装備の剣(ATK20)

物理攻撃の場合、STRと武器のATKの値で与えられるダメージが決まる。


◆20 ダンジョンスキップ その2

羊に続く犠牲者は狼だった。三人はDランクダンジョン『狼の宴』をイリスとビエラがレベル50になるまで周回した。ネイビスはレベル61になっており、Sランク冒険者の仲間入りとなる。ネイビスが宿屋で次に向かうダンジョンの話をしていると、来訪者が来た。


◆掲示板回3


スレッド名【速報!人類史上初のノービスのSランクが現れたらしい】


Aランクパーティー『三連星』がジエンという町の冒険者ギルドにて新しいSランク冒険者の誕生を目撃した。しかも、Sランクになったのはノービスだという。連れの二人の女性もAランクだと分かり、一躍話題となる。酔っていた『三連星』がその冒険者パーティーに会いに行く。掲示板は大盛り上がりとなった。


◆21 イリスの涙

『三連星』のメンバーが去り、ネイビス達は寝ることに。しばらくしてイリスが「二人とも起きてる?」と呟いた。まだ起きていたネイビスが返事をすると、イリスはネイビスにハルオンに泊まった夜、ビエラと何かあったのかと訊く。イリスは二人の間の変化に気づいていたのだ。イリスは泣いた。自分一人だけ置いて行かれる気がしたからだ。ネイビスは真摯にイリスに向き合い、隠していたことも打ち明けた。紆余曲折を経てネイビスは起床後と寝る前にイリス、ビエラとキスをすることになった。


◆22 ノービス脱却!

Cランクダンジョン『トカゲの巣窟』にて周回し、その末ネイビスはレベル99になる。ネイビスは魔法使い見習いに転職した。やはり魔法を使ってみたいという欲には勝てなかったネイビスであった。


◆23 見習い職脱却!

イリス、そしてビエラもレベル99に至り、それぞれ剣士、僧侶になった。だが、まだダンジョンの周回は終わらない。伝説の勇者が残したとされる雷鳴剣を抜くため、イリスのSTRが300になるまでレベル上げをする必要があるからだ。ネイビスは更に魔法使いに転職し、約2ヶ月を経てようやくダンジョン周回は幕引きとなった。


■第二章 世界の秘宝編


◆24 剣聖三兄弟と雷鳴剣

大陸最北の町クラリスにネイビス達は来ていた。ここには伝説の勇者が使っていたとされる雷鳴剣がある。雷鳴剣を抜こうと勇者岬には長蛇の列ができていた。目立つのもあれなので、ネイビス達は夜に出直して、イリスが雷鳴剣を抜いた。


◆掲示板回4


スレッド名【速報!消えた聖剣】


聖剣が抜かれたという話でスレッドは沸き立つ。だが、肝心な抜いた本人を誰も知らない。スレッドの話はオリエンス世界大会の話を経て、この前現れたSランク冒険者のパーティーについての話になる。彼らの通り名を決めようということになり、いくつか案が上がるが、大預言者アリエルの神託を受けて彼らの通り名は『ランダム勇者』となる。


※ゲームとの齟齬10

オリエンス世界大会はゲームには無かった。


※作者から一言

大預言者アリエル。キーパーソン登場です。第三章以降で活躍する予定。


◆25 ワニワニパニック

『ランダム勇者』に出てくるワニはワニじゃない。トリゲーターだ。だが、3人の敵ではない。成長した三人はBランクダンジョン『ワニワニパニック』にて周回を始めるのだった。


※作者から一言

ゲームセンターにあるやつではない。


※作者から補足

モンスターは色によって性能が違う。

白→やつは全色の中でも最弱

赤→攻撃力が高い

青→防御力が高い

緑→魔法防御力が高い

ボス→全てに秀でている


◆26 兄貴再び

ネイビス達はダンジョン都市イカルまで飛空艇で戻ってきていた。ついでにEランクダンジョン『カエル沼』を攻略しようとしたが、そこでルートに会う。やはり、ルートが勇者パーティー『絶対零度』の勇者だったと分かるが、ネイビス達はあまり興味がないようだ。また、ダンジョン攻略履歴の確認の際、未発見ダンジョンの攻略者であることが発覚し、その情報提供を受けて、謁見イベントへのフラグが立つのだった。


※作者からの補足

ダンジョン攻略履歴はダンジョンクリアの際に自動でマギカードに記録されます。昔のモ○ハンのギルドカードにあったクエスト履歴みたいな感じです。


◆27 防寒対策

ただデートしてイチャイチャするだけの回。ネイビス達はこれから向かう極寒の地フューズで過ごせるように服を買った。そして飛空艇に乗り、フューズまで移動する。


※ゲームとの齟齬11

ゲームでは、砂漠だろうと雪山だろうと服は関係なかったが、現実となっては服装は大事。


◆28 湯煙の宿

麓の宿屋に着き、明日そのまま雪山に登ろうとしていたネイビス達だったが、雪山を登るには色々と装備が必要だと知る。ゲームのように岩肌や雪の積もる道をスイスイと行くことは出来ないのだ。


※ゲームとの齟齬12

ゲームのようにあらゆる地形をスイスイ進むことはできない。


◆29 湯煙混浴温泉(貸切)

ネイビス達は混浴温泉に貸し切りで入る。ビエラが初心でかわいいという話。あまり、ストーリーは進展しない。


◆閑話 湯煙殺人事件!?

イチャイチャ&茶番の話。ストーリーには関わらない。


◆30 大雪山と成長する双丘

大雪山を登り、隠しエリアである洞窟にたどり着く。外とは違い、洞窟の中は寒さは和らぐ。ネイビス達はテントを立て、一夜を明かすことに。寝付いたイリスとビエラの胸をこっそり揉むことを日課にしていたネイビスだったが、ビエラが起きていた。だが、ビエラは怒ることはなく、「男の子は胸が好きだよね」と受け入れてくれた。


※作者から一言

ここ数話(27話〜)にイチャイチャ要素を入れすぎてしまった感が否めないですね。これからはストーリー進行とのバランスを考えながら書いていきたいと思います。


◆31 隠しエリアin大雪山

隠しエリアである洞窟をネイビス達は白いゴリラのような何かであるフロストコングを倒しながら進んでいく。ボス戦はフリーズコング。魔法スキル『プチフリーズ』は強力で、なかなかの強敵だったが、なんとか3人は倒す。そして、ボス部屋の奥にある宝箱を開けに行くのだった。


※ゲームとの齟齬13

ゲームとは異なり、攻撃する場所によって例えば敵の視力を奪ったりなどができ、戦略に幅がある。


※作者からの補足

ゲームでは

朱魔法→炎症→スリップダメージ

蒼魔法→凍傷→移動速度低下

翠魔法→風障→魔法防御力低下

だが、現実だとさらに厄介。


◆32 蒼天の指輪

ボス部屋の宝箱から出てきたのは蒼天の指輪。効果はMP+75とINT+25、そして『プチフリーズ』だった。つまり、ボスのフリーズコングが使っていた攻撃魔法スキル『プチフリーズ』を使うことができるのだ。成長したステータスを見て、イリスは「オリエンス世界大会で優勝できるかもしれない」と喜ぶ。ネイビスはゲームにはなかったオリエンス世界大会のことを知り、思いを馳せるのだった。


※ゲームとの齟齬14

フレンドリーファイアがあるので、広範囲魔法スキルの使い所は限られる。


※作者からの一言

オリエンス世界大会へのフラグが立ちました。


◆33 雨降って地固まる

天然で初心なビエラ。イリスとネイビスはビエラを天然記念物のままにしておきたかったがために、性に関することをひた隠しにしていたが、ついにビエラが二人を問い詰める。ネイビス達はビエラに隠していたあれこれを話した。夜を共にした三人は、お互いに隠し事はもうしないと約束し合うのだった。


◆34 ゴブリンの巣窟

イカルへと戻ったネイビス達は、暇つぶしにDランクダンジョン『ゴブリンの巣窟』に挑むことにしようという話になる。その前に冒険者ギルドにてマギカードの更新とダンジョン発見の件について済ますことにしたが、結果、10日後に国王に謁見の予定が入る。ビエラが唱えた蒼天の指輪による『プチフリーズ』はゴブリン達をオーバーキルした。


◆35 隠しエリアinドラゴンズボルケーノ

ネイビス達は飛空艇に乗り、大陸東端の町ロッカに来ていた。着くやいなや、三人は隠しエリアのあるドラゴンズボルケーノを目指して出発した。翌日、なんとか隠しエリアである洞窟にたどり着く。出てくるファイアボムを蒼天の指輪の『プチフリーズ』で魔石に変えていきながら洞窟を進んでいくと、いよいよボスである巨大なキメラの前にたどり着く。


◆36 朱雀の指輪

作戦会議兼MP回復の後、ネイビス達はボス戦に挑むことにした。苦戦の末メテオキメラを倒すも、メテオキメラの放った『プチメテオ』を見て、三人は改めて魔法スキルの恐ろしさに気づく。宝箱を開けて、効果がMP+75とINT+25と『プチメテオ』である『朱雀の指輪』を手に入れた。ネイビスの希望で『朱雀の指輪』はネイビスが装備することになる。三人はロッカの町へと戻り、翌朝イカルへと飛空艇で向かった。


◆37 蟻塚ダンジョン

イリスのスキル『蟲斬り』で巨大アリをバッタバッタと倒していく。女王アリとのボス戦にてネイビスは『プチメテオ』を試すが、その災害級の威力を目の当たりにして、使い所が限られることを肝に銘じるのだった。


※ゲームとの齟齬15

魔法スキルによる地形破壊やアイテムロストが起こる。エフェクトもINTに比例する。


◆38 『ランダム勇者』

次の目的地は風林山。その麓にある町サイスの宿屋でネイビス達は一泊する。和の文化のある町並や食事にネイビスは既視感を覚え、前世のことがより謎に深まる。そんな折、ビエラが掲示板にて自分たちのパーティーが『ランダム勇者』と呼ばれていることに気づく。ネイビスは乱数神ランダムの存在に疑問を覚えながら夜を明かすのだった。


◆39 隠しエリアin風林山

風林山の隠しエリアは『虎穴』として知られている。三人はレッサータイガーを屠りながら風林山を登り、『虎穴』に入ろうとする。その際、二人の冒険者に止められるも、マギカードを見せると許可が降りた。三人は『危険!立ち入り禁止!』と書かれた看板が乱立する洞窟の中へと入っていった。


◆40 翡翠の指輪

順調に三人は『虎穴』を進み、いよいよボス戦となる。ボスであるストームタイガーは他の2つの隠しエリアのボスと同様に魔法スキルを使ってくる。それ故にネイビス達はかなり警戒していたのだが、ネイビスが地形破壊覚悟で『プチメテオ』を使うと一撃で倒してしまった。ネイビスは経験値2倍の効果のある『ミスリルバングル』をビエラに渡す代わりに『翡翠の指輪』を装備した。その理由はビエラにいち早く巫女レベル99で習得できる『レイズ』を覚えさせたかったからだった。Aランクダンジョン『ドラゴンの巣』のボスである黒竜が使ってくる『死のブレス』に対抗するためだ。


◆41 人類最高到達レベル

イカルに戻った三人は、いよいよ明日の朝王都に向かう。だが、その前にBランクダンジョン『アンデッドの墓場』に行くことに。だが、いつもと様子が違う。なんと、受付にてカード更新が義務化されていたのだ。仕方なくネイビス達はマギカードを更新するが、レベル68であることがバレてしまう。これは、人類最高到達レベルを塗り替える偉業だった。ネイビス達は逃げるようにダンジョンの中へと入っていった。


◆掲示板回5


スレッド名【速報!人類最高到達レベルが更新された!】


人類最高到達レベル更新の情報を受けて、Bランクダンジョン『アンデッドの墓場』の前に人集りができる。そこに件の冒険者達が現れる。


◆42 フロストコング再来?

ダンジョン都市イカルのギルドマスターであるカーネルドが直々にネイビス達を迎えに来た。要件はどうやってそこまでレベルを上げたか、また、ステータスについてだった。カーネルドの案内で三人は中央ギルドに向かった。


◆43 爆弾投下

ネイビスは転職やダンジョン周回のことをカーネルドに打ち明けた。だが、この暴露は理由があってのことだ。ネイビスはカーネルドに転職を認めるという証書を書かせた。そして、ダンジョン周回の復活についてカーネルドと語り合うのだった。


◆44 いざ王都!

ネイビス達は今まで狩ってきた魔物を売ることに。結果、白金貨57枚、金貨80枚、銀貨69枚になった。翌朝の便でネイビス達は王都に向かう。王都に戻るのは卒業してから3ヶ月半ぶりだった。


■第三章 ダンジョン攻略編


◆45 王都到着

ビエラがオリエンス世界大会で使われる不死のペンダントについて思い出す。ネイビスもその存在は知っていたが、魔大陸に行くまでは手に入れられないと思っていた。どうやら国王が不死のペンダントを持っているそうだ。この情報にネイビスはますます謁見が楽しみになる。その夜、宿屋にてネイビスは避妊の指輪なるものを手に入れる。その夜、三人が大人の階段を上ったのは言うまでもない。


◆46 爆弾投下シーズン2

王都のギルドに向かい、ギルドマスターであるアーネルドと会う。要件は情報提供料の支払いと謁見について。だが、ネイビスはアーネルドに転職のことを話し、謁見での証人になってもらうように確約する。


◆47 勇者学院

久々に勇者学院に行き、担任の先生だったマキナ先生と今までの旅の話をする。その後、町をぶらつきながら三人は夏服を買うことにした。その夜、今後の方針を話し合い、ビエラを先に聖女レベル99にすることに決めた。


◆48 謁見

ネイビス達はアーネルドと共に謁見に向かった。イリスとビエラはものすごく緊張していたが、ネイビスは楽しみといった感じだった。いざ、謁見が始まり表彰となるはずだったが、ネイビスとイリスとビエラにマギカード改竄の疑いがかけられる。だが、それは真の勇者であるか確かめるための試練であった。三人の疑いは晴れ、『ランダム勇者』の称号を国王から授かった。


◆49 大預言者

謁見が終わると、昼食パーティーが開かれた。ネイビスは昼餉の場にて国王に不死のペンダントの貸出をお願いすると、快く承諾してくれた。昼食中、やけに大預言者アリエルがネイビスのことを凝視していた。イリスとビエラは二人の仲を問いただすも、ネイビスは何も知らない。ネイビス達はアリエルにもっと強くなる必要があると言われるが、ネイビス達は言われなくてもそのつもりだった。


◆50 会議

会議室にて、国王、宰相、大臣、近衛騎士団長などの錚々たるメンバーの中、ネイビスが転職やダンジョン周回について語っていく。話の末、ネイビスは国王からダンジョン周回の許可を頂くことに成功した。会議は日暮れまで続くのだった。


◆51 双星

約束通り不死のペンダントを人数分貰うことになったネイビス達は国王と共に宝物庫に来ていた。国王はネイビス達にひとりひとつずつ好きなものを持っていって良いと言う。イリスはSTR+75の『力の護符』を、ビエラは光魔法の威力を1.5倍にする『明けの明星』を手にした。一方のネイビスは『宵の明星』を選んだ。


◆掲示板回6


スレッド名【真の勇者現れる!?】

真の勇者とは?『ランダム勇者』とは誰なのか?について荒れに荒れる。そんな中、王都にて【真の勇者パーティー『ランダム勇者』】【ランク制度の見直し】【新ダンジョン発見】の3つの号外が配られる。


to be continued



ここまでお読みくださりありがとうございました。


こうして振り返ると、今までの『ランダム勇者』はレベル上げやダンジョン攻略ばかりで、ストーリーが単調になっていた気がします。


これからは様々な存在の企みや思惑が交差する展開も入れていきたいと思っています。応援宜しくお願いします。

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