前後日録 (Episode Ⅳ: 1-4)

 朝のホームルーム。

 一年い組の担任・ラレス・サーシャは教壇に立っていた。

「入学式終了早々ですが、明日はテストをしたいと思います」

 数人の生徒はぽかんっとしていた。

 内にはアテナも含まれている。

 担任が急な事を言ったと思う。

 数人の生徒達は驚きを漏らしていた。

 反対に表情反応の無い生徒達には共通点がある。

 内部から陰光大学教育学部付属校へ進学した。

 クラスの半分以上は付属小学校から内部進学して来た生徒達がほとんど。

 入学早々のテストについても内部進学者の生徒にとっては慣習。

 特に慌てる様子も無い。

 サーシャは様々な立場の生徒達へ解って口にする。

「当校の伝統であり、校長であるジョージ・アールヴ先生が御決めになりました。この事実を受け止めてください」

 アテナは付属中学の校長は異常な感覚を持った人だと思う。

 近くに壺も無い今、心中泣き叫ぶ。

(は~い。認めま~す)

 一部の生徒が急な知らせに戸惑う余韻も与えない。

 サーシャは次の作業へと進める。

「一時間目に自己紹介します。時間が余ったら班決めをやります」

 二時間目は机・椅子の高さの調整。

 三時間目にも様々な当番決め。

 サーシャは四、五、六時間目に行う内容を事細かに説明した。

 二時間目が終わった。

 一時間目の班決めで、アテナは四班の一員になった。

 班員はサーカ・キューバス、バン・ヘルメス。

 一年い組のルーム長のエレン・クピードー・ジョンソンの四人になった。

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