第3話

「飛び出てなんとかジャジャジャジャ〜ン♪」


(今日もテンション高いな。)


「今日はね〜夜サンポに行こうと思ってるんだ♪」


(サンポの誘いに来たのかな?)


「君の家の庭って無駄に広いじゃん?」


(無駄にって⁉︎)


「だから夜〜君の家の庭でサンポしようと思ってw」


(人ん家の庭をなんだと思ってるんだ!)


「しかも 無許可でw」


(無許可⁉︎)


「だから夜に向けて今から帰って寝るわぁ〜。

また 夜くるね〜。」


(この人・・・

頭イカれてるんじゃないだろうか?

無許可って・・・

しかも 夜・・・

あぁーもう‼︎僕は知らん!

寝る‼︎)


・・・ガサガサ・・・

・・・トントン・・・


「お姉さんきたよ〜♪」


(マジで来た・・・)


眠い目を擦りながら

カーテンの隙間から外を覗いてみる。

暗くてよく見えない。


・・・・


「わぁーーー‼︎」


『うわぁ〜〜⁉︎』


ケタケタ笑う声がする。


「ビックリした?

初めて君の声聞いたよw

うわぁ〜〜〜だってwww」


(💢)


「驚いた君の顔みたかったなぁ〜♪」


(この人は💢)


「じゃ〜サンポ続けるから

またあとで相手してあげるね〜」


(なんで上から目線⁉︎)


「〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜・・・」


(歌声?何か歌ってるのかな?)


僕は窓に近寄って耳をすます。


「ドーナツが一つ〜♪

食べたらもう一つ食べたくなる〜♪

だから〜二つ目食べちゃうの〜♪」


(どんだけドーナツ好きなんだよ)


「二つ目食べたら〜三つ目食べたくなるぅ〜♪」


(どうせ・・・

三つ目食べたら四つ目食べたくなるって言うんだろ。)


「三つ目食べたら〜♪」


(ほらね・・・)


「カレー食べたくなるぅ〜♪」


(なんでだよ⁉︎どこからカレー出てきたんだよ‼︎)


「・・・今 ツッコミ入れたでしょw?」


ギクッ⁉︎


「お姉さんには分かるのだよw」


(読まれてたのがムカつく💢)


「あぁ〜それにしても虫多すぎ!

この庭はなんでこんなに虫が多いの!」


(無断で人ん家の庭サンポしときながら文句⁈

なんなんだ‼︎)


「まぁ〜仕方ない!

おお目に見てやろう!」


(何様⁉︎もういいから帰れよ!

てか・・・今何時だ?)


(・・・⁉︎

夜中の3時⁉︎

なんて時間に人ん家の庭でサンポしてるんだ⁉︎

てか 僕の親は何故起きない⁈)


「飽きた!帰る!」


(飽きたって・・・まぁ〜これでやっと静かになる)


「相手してやれなくってごめんね。

これ サンポしてて見つけたからココに置いて帰るね。

お姉さんからのプレゼント♪」


窓のフチに何かを置く音がした。


(だから なんで上から目線💢)


「子供がこんな時間まで起きてたらダメだよ〜。

早く寝なさいね。

じゃ〜また明日くるね〜。」


(誰のせいで目が覚めたと思ってるんだ💢

はぁ〜・・・何置いて帰ったんだろう?)


窓を開けて確認してみる。


(・・・小石💢)


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