第10話 頑張って

僕「花咲さんどうしたの?床で寝るなんて。」

花咲「あ、赤木くんのせいです!」

僕「え、どゆこと?」

花咲「赤木くんが、勉強とか言うから…」

僕「…から?」

花咲「勉強頑張ってたら、寝不足で。」 

僕「…え、それ僕のせい?」

花咲「そうですね。」


なんでだよ。


僕「でも、頑張ってたんだね。」

花咲「赤木くんに言われてからですけど…」

僕「テストの目標点は?」

花咲「て、てすと?」

僕「え?来週だけど。」

花咲「え、えぇぇぇ!」


次の日曜日


花咲「お邪魔しま~す。」


なんで


僕「いらっしゃい…」


何でまた僕が、


花咲「今日も勉強教えてくださいね。」


何で僕が花咲さんに勉強を!?


僕「花咲さん、テストに向けて勉強してるのかと…」


花咲さんがてへ、と舌を出してみせる。


いやいや。


僕「とにかく、範囲の半分はやりましょうね。」

花咲「はーい!」


僕「ここは、この公式で…」

花咲「なるほどなるほど!じゃここは?」

僕「え、なんだろ、ちょっと待って。」




今日は2時間半で終わった。


花咲「では、おじゃましました。ありがとうごさいました~!」

僕「ん、じゃあね。」

花咲「では~」


るんるんしながら帰って行った。

この調子でテストだいじょぶかな?と心配な僕がいた。

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