第18話

「助かったなぁ...!サイズもぴったり。

あ、そだ、私、

トイレ行ってくるね...!行きたかったけど、

我慢してて」


「もうちょっとしたら、やばかったから、

仕方なく降りてトイレ行くところだったよ」


「よ、良かったよ、間に合って」


「ごめんね、授業に遅刻するわ、

お昼ご飯も食べられないわ、でさ...」


俺が屋上に置きざりにした、

おにぎりの入ったトートバッグを。

彼女は駆け寄って持ってきてくれた。


その時だった。


彼女のお腹の音を聞いたんだ。

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